ワールドインテック Research Memo(16):首都圏は中規模注文マンション、東北は防災マンションに特化

2013年11月5日 18:18

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記事提供元:フィスコ


*18:18JST ワールドインテック Research Memo(16):首都圏は中規模注文マンション、東北は防災マンションに特化
■成長戦略

(3)不動産ビジネスの成長戦略

ワールドインテック<2429>は、競争が激しい首都圏での分譲マンションにおいて、きめ細かい顧客ニーズに対応する中規模クラスの注文マンションに絞ることで差別化を図っていく(2016年に500戸のマンション供給体制を確立)。一方、東北エリアでは、安心、安全、防災に強いマンションに特化する(同200戸の供給体制を確立)。

既に2015年12月期販売予定の用地確保まで終えている段階であり、少なくとも2015年12月期までの売上の成長はほぼ見えている。首都圏、東北エリアでの販売プロジェクトは表の通りとなっている。2016年12月期の売上計画250億円については首都圏で200億円、東北で50億円を計画している。首都圏では年間で5万戸のマンションが供給されており、そのうちの1%にあたる500戸を販売、平均単価4,000万円を想定している。東北では200戸を販売、平均単価2,500万円の想定で売上を見積もっている。

2016年分の用地確保にあたっては、これからとなる。用地の仕入れ方法に関しては、入札方式よりも手間が掛かるが、仕入れ価格を低く抑えることができる相対方式に転換を進めていく。相対方式の物件は立ち退き物件や広さがやや小ぶりの案件などが多く、売買手続きにおいても手間がかかるため、大手デベロッパーはあまり入ってこない。このため、大手が参加する入札方式の物件に比べると、低コストで優良な物件を調達できる可能性が高くなるという。同社の場合は、中規模クラスのマンションにターゲットを絞っているため、こうした対応が可能となる。

用地の調達にあたっては、資金調達も必要となってくる。同社は不動産ビジネスに進出した2010年以降、借入金の調達によって用地取得費用や、建築費用などをまかなってきた。この結果、直近2103年6月末段階での有利子負債残高は、16,883百万円まで積み上がっている。同社によると、借入の上限としては200億円程度を当面の上限と考えているようだ。また、不動産ビジネスが今後、順調に成長していけば、不動産子会社の株式上場の可能性もあるとしている。

投資した資金の早期回収を図るため、同社では事業サイクルが半年程度と短い戸建て事業にも注力していく方針で、2013年より戸建て事業を開始している。大手不動産販売会社と連携することで、資金回収の迅速化に取り組んでいくほか、将来的には自社ブランドを持つ計画も、成長戦略の中に描かれている。

このように、同社の今後の業績成長を見るうえでは、成長ドライバーとして不動産ビジネスがより重要な役割を果たしていくとみられる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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