ジャストプランニング Research Memo(5):主力ASP「まかせてネット」はサポートが好評で高価格を維持

2013年10月23日 18:21

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記事提供元:フィスコ


*18:21JST ジャストプランニング Research Memo(5):主力ASP「まかせてネット」はサポートが好評で高価格を維持
■会社概要

(3)事業概要

●ASP事業

ジャストプランニング<4287>の主力事業であるASP事業では、インターネットを介して、売上、仕入、勤怠管理などの業務ソフトを利用できるサービス「まかせてネット」を、中小規模の外食企業に提供しているほか、2012年よりクラウド型POSオーダリングサービス「まかせてタッチ」、スマートフォン用アプリを用いた販売促進・顧客管理サービス「AppCRM」の提供を開始している。また、理容・美容業界向けASPサービスの「Be☆UP」も同部門に含まれているが、構成比率は10%以下と小さい。

「まかせてネット」の運用としては、各店舗で日々入力される様々な経営情報が、インターネットを介してジャストプランニングで管理しているサーバーで集計され、チェーン本部で収集された各店舗データを出力・分析することで、経営に活用するといった流れとなる。顧客企業は「まかせてネット」を導入することによって、各店舗並びに本部における集計・管理作業などの業務負担が軽減されるほか、詳細な売上データ等を分析することによって、収益性向上のための店舗運営や、出店戦略に活用することが可能となる。

月額のサービス料金は、利用するサービスメニューによって変わってくるが、平均で1店舗当たり2.0~2.5万円の水準となっている。競合企業の多くは1万円前後の料金水準で提供しており、同社のサービス料金は業界でも最も高い水準となっている。それでも顧客から支持を集めているのは、同社の「サポート力」が評価されているためだ。サービス導入時にスムーズな運用ができるように専任スタッフが現地で徹底サポートするほか、電話での24時間365日サポートを行っている。また、仕様変更など他社であれば別途追加料金が発生するようなケースでも、同社は原則として無償で対応している(ただし大幅な仕様変更については別途料金が必要)。営業については6名体制で新規顧客の開拓を行っているが、既存顧客からの紹介によって契約に至るケースも多い。

2013年7月末の契約店舗数は4,023件、契約企業数で228社となり、過去最高水準となっている。2009年頃に一度ピークを打ち減少に転じていたが、2012年以降再び拡大傾向に転じている。これは、リーマンショックや東日本大震災の影響が一巡し、既存の顧客企業における新規出店が増加してきたことが主因と考えられている。

一方、国内の外食チェーンの店舗数の推移をみると、2011年度で54,800店舗(日本フランチャイズチェーン協会調べ)となっており、2005年のピークからは減少しているものの、ここ数年は横ばい水準が続いている。外食チェーン業界に占める同社のシェアは2011年度時点で6.6%の水準となる計算だが、大手外食チェーン(600店舗以上)の店舗数が20,000店舗を超えることから、同社がターゲットとする10~500店舗クラスの中小チェーン向けに限れば1割程度のシェアとなる計算だ。

競合企業としてはアルファックス・フード・システム<3814>、日立システムズ、アスピットなど同規模クラスの企業が存在する。このうち、アルファックス・フード・システム<3814>の契約数は、2013年3月末時点で6,006店舗、302社と同社を上回っている。また、外食企業向けのASPサービスということで言えば、インフォマート<2492>も受発注サービスを行っており、一部ではサービスが重複している。ただ、インフォマートは主に売り手側(食品卸会社向け)のサービスをメインとしており、店舗向けとしては売上・勤怠管理のサービス機能を持っていないこともあり、顧客が重複する場合は互いにシステム連携を行うなど良好な関係を構築している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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