ジャストプランニング Research Memo(9):「まかせてタッチ」と「AppCRM」でASP事業の15%成長を

2013年10月23日 18:24

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記事提供元:フィスコ


*18:24JST ジャストプランニング Research Memo(9):「まかせてタッチ」と「AppCRM」でASP事業の15%成長を
■成長戦略

ジャストプランニング<4287>は今後の成長戦略として、主力事業であるASP事業を年率15%の成長軌道に乗せることを目標としている。ASP事業の成長要件としては、契約店舗数の増加に加えて、ARPU(1店舗当たり利用料)の上昇の2点が挙げられる。このうち契約店舗数に関しては、サービス機能の拡充によって外食企業での新規開拓を進めていくほか、小売業など他業態向けの拡販も行っていく。一方、ARPUの引き上げについては、新サービスの追加・拡充によって推進していく戦略だ。新サービスとしては、既に2012年秋に、クラウド型POSオーダリングサービス「まかせてタッチ」、スマートフォン用アプリを用いた店舗用の販促・顧客管理サービス「AppCRM」の提供を開始している。

「まかせてタッチ」は現在、飲食店などで従業員がオーダーを受ける際に、使用する専用端末をiPod Touchなど一般的に普及しているモバイル端末に置き換えるもので、端末の購入費用だけでなくメンテナンスコストも大幅に圧縮が可能となっている。また、従業員への操作方法に関する教育に充てる時間も、使い慣れたモバイル端末を利用することで短縮することが可能となる。また、将来的には同システムを用いて、利用客の既存スマートフォンからでも注文が可能となるサービスも考えている。契約実績はまだないが、現在40~50店舗を展開する企業2社と契約直前の段階まできている模様だ。販売方法としては、直販のほか、代理店やOEMなども活用していく予定で、2015年1月までに1,500セットの販売を目指す。

一方の「AppCRM」は同社の持分法適用関連会社であるIMCが開発したアプリである。主な機能としては、クーポンの付与や店長ブログ、メニュー案内などが可能となる。通常、スマートフォン用のアプリを構築するには数百万円のコストがかかるが、大幅なコスト低減を図ったことで、中小チェーン企業向けの導入促進を目指す。同様のサービスは他社でも行っているが、同社は予約管理機能や売上連動分析機能などサービス機能を来年度中に拡張していくことで差別化を図っていきたい考えで、2015年1月末までに1,000店舗の導入を目指している。同サービスは「まかせてネット」の契約をしていない企業でも導入が可能であり、「AppCRM」を拡販することによって、「まかせてネット」の契約までの新たな導線ができたとも言えよう。

「まかせてタッチ」と「AppCRM」の販売が目標通り進めば、2015年1月時点でそれぞれ月間10百万円程度のサービス収入が見込まれる。現状の「まかせてネット」の月間利用料が68百万円程度であることから、これら新サービスでARPUを約30%押し上げる計算となる。仮に目標の半分の水準であったとしても15%の押し上げ効果となり、これに「まかせてネット」の契約店舗数の増加も加えれば、仮に顧客からの値引き圧力が強まったとしても、ASP事業で年率15%成長の達成は可能だと言えよう。

さらに、同社はビッグデータを利用した新サービスを神奈川工科大学の教授や気象予報会社などと共同で開発している。具体的には、気象状況と売上データの相関関係を分析し、経営判断に活用していく情報システムの開発を進めている。コンビニエンスストアなど大手企業では既に導入しているシステムだが、中小企業では導入コストが高く、まだ普及は進んでいないのが現状で、同社では中小企業でも利用可能な価格水準でのサービスを、早ければ2014年春にも開始する予定だ。

国内の景気が回復に向かう中で、店舗数の拡大傾向が続くほか、新サービスの拡充によるARPUの上昇によって、同社の業績も再び成長ステージに入るものと弊社ではみている。早ければ2016年1月期にも営業利益ベースでの過去最高益(2008年1月期の711百万円)の更新が視野に入ってこよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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