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USS Research Memo(9):インフラやサービス改善によるシェア拡大余地残る
*17:27JST USS Research Memo(9):インフラやサービス改善によるシェア拡大余地残る
■中期戦略
USS<4732>の中期戦略に関しては、従来の方針から特に変わらず、オークション市場でのシェア40%を目標としている。既存会場において35%までの引き上げは可能とみており、残り5%はM&Aの活用なども含めて達成していきたい考えだ。
ここ2年ほどはエコカー補助金制度を活用したディーラー系運営会社のシェアが上昇し、同社のシェアは低下気味となっていたが、補助金制度の終了により、シェアの低下も歯止めが掛かってきた状況にある。オークション会場の競争力そのものは維持しているため、手数料施策によってシェアを上げることは比較的容易とみられるが、同社は秩序あるオークション運営を基本方針としている。手数料政策によるシェア拡大は求めず、運営会場のインフラ面やサービスの向上などによって集客力をアップし、成約率を高め、結果的に出品台数も拡大していく(=シェア拡大)戦略となる。その一環として、今年8月に名古屋新会場をオープンした。
名古屋新会場では、レーン数の拡張だけでなく、食堂やカフェテリアなど付帯施設なども充実させ、また収容能力も約3割増と拡大したことで、シェアアップに少なからず寄与すると思われる。ちなみに、旧名古屋会場のグループ内における出品台数構成比は2013年4-6月期で17%と東京会場(27%)に次ぐ規模となっている。
また、岡山会場に関しても出品強化に向けて、新たに移転リニューアルを計画している。新築移転用地は現在の会場よりも高速インターチェンジに近く、今まで分散していた会場を1カ所に集約するなど、利便性の大幅な向上が見込まれ、集客アップが期待される。2013年10月に着工予定で、2014年5月のオープンを予定。設備投資額は約30億円の見込みだ。なお、収容能力に関しては2,000台と現在の会場と同レベルとなる。現状でも出品台数が1,100台程度の水準であり、2,000台の能力で十分運営が可能なためだ。
そのほか地域別では、全国7ブロックのうち、唯一トップシェアを取れていない近畿エリアでのシェア拡大も今後の経営課題と言えよう。同地域ではHAA神戸が圧倒的に強く、シェアを拡大していくには思い切った施策が必要になるとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
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