USS Research Memo(8):3期連続での最高益予想を据え置き、計画上振れの公算も

2013年10月18日 17:27

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST USS Research Memo(8):3期連続での最高益予想を据え置き、計画上振れの公算も
■2014年3月期業績見通し

USS<4732>の2014年3月期の会社側連結業績見通しは、売上高が前期比1.7%増の64,300百万円、営業利益が同0.7%増の29,500百万円、経常利益が同0.4%増の30,000百万円、当期純利益が前期並みの18,350百万円と期初計画を維持した。営業利益、経常利益は3期連続で過去最高を更新する見通し。

オークション出品台数は前期比2.7%増、成約台数は同1.3%増とそれぞれ微増を見込んでいるが、8月23日にオープンした名古屋新会場の稼働に伴い、減価償却負担が同240百万円増加するほか、不動産取得税など各種費用も第2四半期(2013年7-9月期)以降に増加するとみているためだ。

とは言え、第1四半期(4-6月期)の成約台数の伸びや手数料単価の動向などを踏まえれば、今後市場環境に大きな変化がない限り、売上高、利益ともに会社計画を上回る公算は大きいと弊社ではみている。

セグメント別で見ると、オークション事業の売上高は前期比1.9%増の46,777百万円を見込んでいる。中でも注目されるのは名古屋新会場の動向。8月23日に開催された第1回目のオークションは、ご祝儀という面もあるが、出品台数が12,974台と旧会場(2013年4-6月期平均)の約8,000台から大幅に増加し、国内最大規模を誇る東京会場の13,002台(8月22日開催)に迫る勢いを見せた。また、成約率も4-6月期平均が64.3%だったのに対し、グランドオープン初日は70.2%と高水準の成約率を記録している。

成約率が向上した要因の一つとして、レーン数の拡張(6レーン→10レーン)効果があるとみられる。レーン数の増加によって、オークション参加者が多く集まる日中18時頃までに数多くの出品車を流すことが可能となり、結果的に成約台数の増加につながるためだ。また、レーン数の拡張によって、オークション時間の短縮も図られることになり、人件費など費用面での圧縮効果も期待できる。名古屋新会場の稼働による出品台数の増加効果は計画にある程度織り込んでいるとみられるが、状況次第では上乗せ要因ともなってくるだけに、成約率も含めた今後の動向が注目されよう。ちなみに、同じ10レーンで運営している東京会場の4-6月期の成約率は72.0%となっている。

また、手数料単価の前提に関しては、出品手数料が前期比0.3%増の5,423円、成約手数料が同0.1%増の7,813円、落札手数料は同1.9%増の11,340円を見込んでいる。第1四半期(2013年4-6月期)の水準と比べて、出品手数料、成約手数料は低くなる前提だ。ただ、今後の市場環境の変化にもよるが、同社では第1四半期にみられたように、極端な値引きは行わないことを決めている。このため、手数料に関しても若干のアップサイドが見込まれ、業績の上乗せ要因となる可能性がある。

中古自動車等買取販売事業については、売上高が前期比0.6%増の11,615百万円と微増を見込んでいる。年度前半は新車販売の減少による需給ひっ迫で好環境が続くが、新車販売が増加に転じる年度後半以降には需給軟化が見込まれ、その市況下落を織り込んだ保守的な計画になっている。

その他事業に関しては、売上高が前期比2.0%増の5,906百万円となる見通しだ。内訳は、廃自動車リサイクル事業が同1.0%増の4,058百万円、廃ゴムリサイクル事業が同6.0%増の1,415百万円、輸出手続代行サービス事業が同1.1%減の432百万円となる。廃ゴムリサイクル事業の進捗がやや下回っているものの、廃自動車リサイクル、輸出手続代行サービス事業がそれを上回るペースで進捗しており、部門全体としては計画通りに推移しそうだ。

なお、オークションの月次データによれば、8月の出品台数は前年同月比で3.5%増、成約台数は同10.2%増となった。曜日を前年同月と合わせた期間で比較すると、出品台数は3.0%増、成約台数は9.1%増となっている。いずれも第1四半期の流れを引き継いだ動きと言えよう。出品台数に関しては前年の水準が低くなる9、10月以降にプラスに転じてくる見通しだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

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