【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本エンタープライズは戻り高値突破、上げ足加速、5月高値試す

2013年10月17日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  コンテンツ制作・配信の日本エンタープライズ <4829> (東2)の株価は、戻り高値を突破して上げ足を加速している。今期(14年5月期)好業績見通しが支援材料であり、5月の高値を試す動きだろう。

  コンテンツ配信などのコンテンツサービス事業と、広告関連や企業向けソリューションなどのソリューション事業を展開し、携帯電話販売会社との協業を強化している。また中国では、チャイナテレコムの携帯電話販売店運営と電子コミック配信サービスを展開している。

  配信コンテンツを自社制作して「権利を自社保有する」ビジネスモデルが基本で、13年3月には音声通信関連ソフトウェア開発のandOneを子会社化した。また9月20日には、NTTドコモ <9437> の「iPhone」向けに月額課金サイトを提供すると発表した。

  9月27日に発表した第1四半期(6月~8月)の連結業績は、前年同期比26.2%増収、同35.4%営業減益、同35.0%経常減益、同87.2%最終増益だった。広告宣伝費など販管費の増加で営業減益だが、売上面ではコンテンツサービス事業が同20.8%増収、ソリューション事業が同32.4%増収と好調だった。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比20.9%増の50億円、営業利益が同39.7%増の5億20百万円、経常利益が同27.7%増の5億円、純利益が同11.3%減の3億15百万円としている。純利益は投資有価証券売却益の一巡で減益見込みだが、コンテンツサービス事業は交通、ライフスタイル、電子書籍、ソリューション事業は広告や海外(中国)が牽引して増収増益見込みだ。

  なお7月30日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。11月30日を基準日(効力発生日12月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。株式分割に伴って今期予想配当は従来の年間200円(期末一括)から年間2円(期末一括)となる。

  株価の動きを見ると、9月2日の直近安値1万3810円をボトムとして反発した。足元では上げ足を加速する展開となって7月9日に付けた戻り高値2万480円を上抜き、10月16日には前日比2630円(12.36%)高の2万3900円まで急伸した。

  10月16日の終値2万3900円を指標面(株式分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS835円54銭で算出)は28~29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間200円で算出)は0.8%近辺、そして実績PBR(前期実績の連結BPS1万0125円77銭で算出)は2.4倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が拡大して目先的な過熱感を強めているが、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して強基調への転換を確認した形だ。短期調整を挟みながら5月の年初来高値2万9850円を試す動きだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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