【業績でみる株価】ティー・ワイ・オーの収益大幅向上、09年比で営業利益3.7倍、株価は55%高で割安目立つ

2013年10月8日 15:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■投資組合が持株売却、自力経営へ、東京オリンピックに向け好事業環境、中期500円相場へ

  ティー・ワイ・オー <4358> (JQS)は、リーマン・ショック後に落ち込んでいた業績が急向上している。もともと、優秀な営業利益に対し最終損益での改善が課題となっていたが、2011年7月期以降、黒字に転換し現在は営業利益に比べても遜色ない水準となっている。しかも、自己資本比率30%計画も前倒しで達成した。さらに、2013年10月25日にジャスダックから東証2部に上場する。これを記念して今期(2014年7月期)の配当は記念3円を加え年6円とする予定だ。2020年開催の東京オリンピックに向けて、『東京発 世界の広告を変えていく会社TYO』を掲げ飛躍を期していることから来期以降、記念配当を普通配当として継続することが期待される。

  同社は営業利益では一度も赤字はないが、最終損益において2009年7月期と2010年7月期に2期間続けて赤字となり、累計で21億円強の赤字を計上した。これは2008年当時、連結子会社42社及び持分適用会社2社を擁し、「クリエイティブ・ビジネス都市」という、ひとつの資本のもとに多数の優秀なコンテンツ制作会社が結集し独立したブランドとして展開する経営スタイルを採っていたが、リーマンショックの直撃を受けたことが大きかったといえる。とくに、エンタテイメント事業におけるゲームソフト部門やアニメーション部門の不振が響いた。

  その後、不採算分野からの撤退や子会社の統合を進め現在では連結子会社9社と、2008年当時に比べ大幅に集約されている。結果、地代・家賃等の低減や人員体制の見直しによる効率化が進む一方、「集中と選択」でTV-CM制作を中心とした広告コンテンツの企画・制作業務という本業への回帰を鮮明に打ち出したことで業績は急向上に転じている。

  2013年7月期は売上250億円、営業利益14億9300万円、純益8億800万円で、リーマンショックの影響を受けた2009年7月期の売上294億8300万円、営業利益4億100万円、最終損益赤字18億5600万円に比べると営業利益で3.7倍、最終損益で大幅黒字転換と利益が様変わりとなっている。

  配当は2012年7月期に年2円復配、2013年7月期には年3円へ増配した。さらに、今期は記念配当を加え一気に年6円とする。

  2014年7月期は売上6.0%増の265億円、営業利益13.8%増の17億円、純益10.1%増の8億9000万円の見通しで業績向上がさらにスピードアップする。

  一方、期末ベースの株価は2009年7月期末で95円が2013年7月期末には148円となっている。しかし、なお割安が顕著といえる。とくに、2009年対比で営業利益の3.7倍に比べ、株価は55%上昇にとどまっているからだ。しかも、アベノミクスによる景気好転や大手広告制作会社に発注が集中する傾向にあり大手である同社の企画・制作での強さが発揮される好事業環境といえる。とくに、東京オリンピック開催に向かってビジネスチャンスは拡大が予想される。

  関連会社の整理を進めた経営が苦しかったときに資本参加したインテグラル1号投資事業組合が持株2653万株を手放す。まさに、これからは自力での経営ということになる。10月25日申込みで市場に売り出されるが、業績が上向いているだけに中期投資では絶好の買い対象といえるだろう。

  申し込み終了までは150円前後でモミ合いが予想されるものの、売り出し終了後は大きく見直されるだろう。5月8日につけた208円更新から時間をかければ500円相場も期待できるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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