【編集長の視点】コスモバイオはノーベル賞関連思惑一巡でストップ安も産業競争力法案など先取り余地も

2013年10月8日 10:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  コスモ・バイオ <3386> (JQS)は、寄り付きの売り気配からストップ安となる700円安の2730円と売られ4営業日続落している。10月7日に発表されたノーベル賞の生理学・医学賞の受賞者に日本人学者2名の下馬評が高まり、関連人気でストップ高を交えて4180円の戻り高値をつけ高値水準でもみ合っていたが、この有力候補が受賞に至らなかったことから利益確定売りが増勢となっている。ただ下値では、10月15日に召集される臨時国会に産業競争力強化法案や薬事法の改正案が提出されることを先取り、「アベノミクス」のバイオ関連の成長戦略が、加速するとの期待も底流している。

  10月7日にスタートした「ノーベル・ウィーク」では、最初に発表される生理学・医学賞では、細胞内の不要物を分解して有用なたんぱく質の材料を作り出す「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明した大隈良典東京工業大学特任教授と水島昇東京大学教授の下馬評が高く、「バイオの研究を支援する専門商社」の同社が、「オートファジー」の研究に関連するとして、昨年受賞した山中伸弥京都大学教授に続く関連株買いを集めた。前日の発表で受賞者は、米国の3教授に決定した。

  ただ株価水準そのものは、ノーベル賞関連人気で急騰に転じて短期80%高したスタート地点は上回っており、目先売り一巡後の動向が注目されている。臨時国会に提出される産業競争力強化法案や薬事法の改正案への期待がなお続いていることを反映している。とくに産業競争力強化法案では、安倍政権が、今年6月に策定した「日本再興戦略」の成長戦略を具体化し、中小・ベンチャーの育成や国立大学法人によるベンチャーへの出資を認める規制緩和策が盛り込まれることから、iPS細胞などのバイオ関連の開発が加速、同社取扱品の需要拡大につながるとして買い材料視している。

  今12月期業績は、第2四半期(2Q)の為替レートが、1ドル=79円と前年同期に対して14円の円安となり、下期レートも、期初予想の90円から105円に円安方向で見直し、取扱商品の大半が輸入品で占められていることから下方修正した。通期純利益は、期初予想の3億6400万円から3億300万円(前期比26%減)に引き下げ、連続減益となる。

  株価は、この下方修正で1791円安値まで突っ込んだが、為替レートは想定ほどの円安となっていないことから急落幅を挽回、ノーベル賞関連人気で上値を伸ばした。下値ではバイオ関連の急騰思惑が底流しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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