ソーバル Research Memo(2):2Qは高付加価値案件の増加で利益が予想を上振れ

2013年10月7日 17:07

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:07JST ソーバル Research Memo(2):2Qは高付加価値案件の増加で利益が予想を上振れ

■2014年2月期の第2四半期決算

(1)概要

2014年2月期の第2四半期(3-8月)連結決算は、売上高が3,331百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益が288百万円(同5.2%増)、経常利益が292百万円(同4.6%増)、四半期純利益が168百万円(同8.9%増)と増収増益を達成した。第2四半期の期初予算に対する達成率は、売上高が100.7%とほぼ予算どおり。しかし、利益は、営業利益が115.4%、経常利益が117.0%、四半期純利益が129.9%と、それぞれ上振れての着地となった。

売上高がほぼ期初予算での着地となったのは、想定どおりの人員確保ができたことと、人員がフル稼働したことが要因となっている。人員確保に関しては、このほど来年春の新卒採用が前期比6人増の42人で確定。今後も採用活動を継続し、最終的には50人の採用を目論んでいる。

稼働率に関しては、ソーバル<2186>単体での稼働率はおよそ97%、また、後ほど主要顧客別の収益でも説明するが、子会社のコアードに至っては、100%を超える稼働率となった。

ファームウェアは電気製品の性能を決める重要なソフトであるうえ、特殊なソフトでもあることから他社が事業化することは難しい。このため、もともと案件には事欠かない。しかも、現状は景気の回復が加わり、今まで以上に案件が増加しているようである。

ただ、売上高に関しては、むしろ、案件が増加したことによってブレーキがかかっている面がある。同社の外注先であるパートナー企業の確保が困難になっているためだが、細かくは「業績の分析」で説明する。

一方、利益の上振れは、利益率の高い高付加価値の案件が増加したため。たとえば、同社の最大の顧客であるキヤノン<7751>からは、製品の大幅な機能向上を実現するファームウェア開発といった、簡単には外注できない高付加価値ソフトの開発案件が増加傾向にある。

第2四半期累計の売上高営業利益率は8.7%と、前年同期比で0.2ポイント上昇している。ただ、第2四半期(6-8月)だけを切り出してみると、同1.3ポイント減の7.5%に減少した。

しかし、これには理由がある。エンジニアの能力を最大限に活かした「戦略的アサイン」に乗り出したことである。戦略的アサインとは、足元ではすぐに大きな利益を生みださない開発案件であっても、1~3年以内には確実に大きな収益を上げられると見込める案件に人材を含めた資本を投下する考え方。同社はいくつかのこのような案件を持っており、これらへの先行投資を進めた。

つまり、第2四半期(6-8月)の利益率の低下は、近い将来にほぼ確実に大きな収益になって返ってくる“先行投資”の意味合いが強いといえよう。

財務状態は相変わらず、極めて良好。無借金経営を堅持し、連結の自己資本比率も73.4%と非常に高い水準を維持している。さらに、現金及び預金の期末残高も1,830百万円と、前期に比べて24.6%の増加となっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》

関連記事