【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業は高値圏モミ合い3ヶ月経過、好業績で上放れ近い

2013年10月2日 09:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  関節機能改善剤アルツが主力の生化学工業 <4548> の株価は、戻り高値圏からやや水準を切り下げたが、今期(14年3月期)好業績見通しに評価余地があり、短期調整が一巡して4月の高値を試す流れだろう。

  国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は、高齢者人口増加などで拡大基調である。

  開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603、アルツの適応症追加SI-657、関節機能改善剤SI-613、ドライアイ治療剤SI-614、関節リウマチ治療剤SI-615などがある。8月にはSI-6603の日本における第III相臨床試験において良好な結果を得たと発表している。

  今期の連結業績見通しは、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。営業費や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因だが、米国向けジェル・ワンの好調や円安メリットなどで大幅増収となり、増収効果に加えてジェル・ワン訴訟費用の一巡なども寄与する。

  大幅増収増益だった第1四半期(4月~6月)の通期予想に対する進捗率も高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。今期配当予想については7月30日に増額修正し、従来予想に比べて1円増額の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。なお11月6日に第2四半期累計(4月~9月)業績の発表を予定している。

  株価の動きを見ると、戻り高値圏1400円近辺に比べると足元はやや水準を切り下げた形だが、大きく下押す動きは見られず、概ね1300円台でモミ合い展開のようだ。ただし煮詰まり感も強めており、上放れのタイミングが接近しているようだ。

  10月1日の終値1337円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.3倍近辺である。

  日足チャートで見ると、モミ合いレンジ下限から反発して25日移動平均線を回復した形だ。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋っている。モミ合い上放れのタイミングが接近しており、4月高値1436円を突破すれば上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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