関連記事
エイジア Research Memo(2):主力の電子メール配信システムの能力は業界トップクラス
*19:11JST エイジア Research Memo(2):主力の電子メール配信システムの能力は業界トップクラス
■会社概要
(1)事業概要
エイジア<2352>の事業セグメントは、主力事業である電子メール配信システムのライセンス販売、クラウドサービスなどが含まれるアプリケーション事業と、ソフトウェアの受託開発やWeb制作、メルマガ代行サービス、マーケティングコンサルティングなどが含まれるサービスソリューション事業との、二つの事業に分かれている。直近3期間の売上高の推移をみると、アプリケーション事業が順調に拡大している一方で、サービスソリューション事業は減少傾向が続いている。これは同社が事業の構造改革を進めていくなかで、ソフトウェアの受託開発事業を意図的に縮小してきたのが主因となっている。ただ、今後はアプリケーション事業を補完・強化していく目的で、アプリケーション事業と関連の深い案件を中心に厳選の上、受託開発を含めたサービスソリューション事業を拡大していく方針を打ち出している。
同社の主力事業である電子メール配信システムでは、「WEB CAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムとしての能力は業界でもトップクラスで、顧客数は大手企業から中小企業に至るまで幅広く、導入実績は1,600社以上にのぼる。「WEB CAS」シリーズ主要製品の特徴と価格体系は表の通りとなっている。
販売形態はクラウドサービスとパッケージ導入版(ライセンス販売)があり、クラウドサービスには、標準機能のみのサービスを提供するASP型(※1)と、カスタマイズによる機能拡張が可能なSaaS型(※2)とがある。ASP型は比較的規模が小さく、導入費用を低く抑えたいライトユーザー向け、SaaS型は規模の大きいヘビーユーザー向け(配信リスト数が数万件以上)のサービスとなる。また、パッケージ導入版は、自社でサーバーなどの設備を保有し、セキュリティ対策を含めた管理・運用を行う顧客向けのサービスとなる。
クラウド市場の拡大によって、ここ数年の同社の売上高もクラウドサービスが右肩上がりで伸びており、2013年3月期には同事業部門の約56%をクラウドサービスで占めるまでになっている。また、クラウドのなかでも、付加価値の高いSaaS型の案件が年々拡大する傾向にある。SaaS型のサービスを提供しているのは業界のなかでも同社のみであり、カスタム対応で機能拡張に対応できることが、同社の強みとなっている。
クラウドサービスの総利益率は80%強と、パッケージ型の70%台と比較して高く、契約企業も年々拡大傾向にあるなかで、安定的に収益の拡大が見込まれるビジネスモデルが構築されてきたと言えよう。なお、パッケージ型(ライセンス販売)に関しても、需要が縮小しているわけではなく、大規模企業を中心に一定の需要は継続して残っている。
(※1)ASP型:Application service providerの略。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者を指す。利用者はインターネットを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納されたアプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。
(※2)SaaS型:Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたアプリケーションソフト、もしくはその提供形態のこと。利用者はインターネット経由し、遠隔地からSaaSのサーバーにアクセスし、必要な機能を利用する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
スポンサードリンク

