あいホールディングス Research Memo(5):独自の教育で育成された営業力の強さにも強み

2013年9月24日 18:37

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記事提供元:フィスコ


*18:37JST あいホールディングス Research Memo(5):独自の教育で育成された営業力の強さにも強み

■会社概要

(4)営業力

もうひとつのあいホールディングス<3076>の強みは営業力、とりわけセキュリティ機器における営業力だ。以前の同社の営業スタイルは、男性社員をメインとした法人向けの「飛び込み営業」が中心であった。しかし、ここ数年でこのスタイルを女性も含めた「提案型営業」へ変え、さらに販売ターゲットも以前の法人向け(金融機関、学校、公共施設、商業施設等)中心から既設マンション向けに絞り込んだ。多くの既設マンションでは、最終決定権は「管理組合」が持っているが、一方でその管理組合に大きな影響与えるのが「マンション管理会社」である。同社ではこれらのマンション管理会社へ提案型営業を行うことで、マンション管理会社との人間関係を築き上げてきた。

特に過去数年間は、新卒を中心とした営業社員の採用に経営トップ(佐々木氏)自らが関わりユニークな人材を多く採用してきた。これらの人材に同社独自の教育を行ってきた結果、現在のような強力な営業部隊が育ってきたのだ。近年のセキュリティ機器の売上増は単に機器の性能や価格によるだけでなく、このような営業力による面が大きい。現在の「頭と心を使う営業」は、セキュリティ機器だけでなく、将来M&Aによって得るであろう新しい事業にも活きるはずである。このような営業力の強さが、もう1つの同社の強みである。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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