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3DマトリックスResearch Memo(3):公募増資により自己資本比率、経営安定性が向上
記事提供元:フィスコ
*08:44JST 3DマトリックスResearch Memo(3):公募増資により自己資本比率、経営安定性が向上
■決算概要
(2)財務状況について
スリー・ディー・マトリックス<7777>は7月に研究開発に係る必要資金を調達するため、公募増資を実施した。調達額は2,289百万円となり、うち2,000百万円を研究開発資金として充当し、残りは借入金の返済に充てられた。研究開発の主な使途は、止血材の海外展開に向けた準備費用、治験費用、人件費等となっている。
今回の資金調達によって、同社の自己資本比率は前期末の67.3%から84.4%へと上昇し、財務基盤の強化につながっている。現預金残高も3,491百万円と積み上がり、当面の経営の安定性が増しただけでなく、中長期的な成長に向けた研究開発を早期に広範囲で進めることが可能となったという点で前向きに評価されよう。
第1四半期末の貸借対照表で、前期末比での主な増減要因をみると、資産側では公募増資により現預金が1,458百万円増加したほか、原材料であるペプチドの購入により在庫が204百万円増加した。一方、負債は有利子負債が300百万円減少し、純資産が公募増資等によって2,003百万円増加した。総資産でみると、前期末比で1,744百万円増加し、4,765百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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