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【編集長の視点】東京製鐵は続落も資材価格引き上げ関連株には景気敏感の低位株買いが増勢
<銘柄ウオッチ>
東京製鐵 <5423> は、前日終値比変わらずで寄ったあと26円安の584円と売られ3営業日続落している。9月10日につけた年初来高値657円水準で利益確定売りに押されているものだが、前日17日に主力のH形鋼など鋼材12品種について10月から販売価格を引き上げると発表しており、業績上ぶれ思惑も底流し下値には売り方の買い戻しも交錯している。
同社を含めて建築資材の値上げが相次いでいると、きょう18日付けの日本経済新聞が報道しており、景気敏感の低位株買いが増勢となっている。同じく10月の値上げが伝えられた新日鐵住金 <5401> が、6円高の333円と3営業日ぶりに反発して9月11日につけた年初来高値342円を窺い、9月に異形棒鋼を値上げした共英鉄鋼 <5440> も、13円高の1876円と3営業日ぶりに反発、10月の値上げを打ち出した太平洋セメント <5233> が、4円高の413円と続伸して9月10日につけた年初来高値434円を射程圏に捉え、住友大阪セメント <5232> も、3円高の394円と続伸している。相次ぐ建設資材の値上げは、東日本大震災の復興需要に加えてマンションやビル向けの需要が好調に推移、東京オリンピックの開催決定で中期的にも底堅い需要が見込めるとして、メーカー側が値上げ交渉で強気姿勢に転じてきたためと分析されている。
東京製鐵の値上げは、今年3月、8月などと続いており、前回8月に据え置いたH形鋼などが中心となり、H形鋼は、1トン当たり2000円(約3%)引き上げ7万6000円とする。同社の業績は、前3月期業績を鋼材需給の緩和や大幅減損損失の計上で2回下方修正し赤字幅を悪化させて減配し、今期は純利益を20億円(前期は1466億900万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。今年7月開示の今期第1四半期決算では、純利益が、8億6500万円(前年同期は60億1400万円の赤字)と大きく好転して、通期純利益に対して高利益進捗率を示していた。鋼材値上げが業績上ぶれ期待を高めることになる。
株価は、1Q好決算に反応して500円台に乗せ、外資系証券の投資判断・目標株価引き上げで高値追いとなった。投資採算的には割高なことは否めないが、信用取組が1倍台と拮抗しており、強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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