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ワイヤレスゲート Research Memo(6):上期は新チャネルが寄与し加入契約増加、2桁増収増益を達成
*18:24JST ワイヤレスゲート Research Memo(6):上期は新チャネルが寄与し加入契約増加、2桁増収増益を達成
■決算動向
(1)2013年12月期の第2四半期の累計業績
2013年8月5日付で発表された2013年12月期の第2四半期累計におけるワイヤレスゲート<9419>の連結業績は、売上高が3,346百万円、営業利益が365百万円、経常利益が365百万円、四半期純利益が225百万円となった。2012年11月より連結決算に移行したため前年同期との比較はないが、単独業績との比較でみると、売上高は30.6%増、営業利益は27.6%増、経常利益は28.6%増と2ケタ増収増益となり、順調に収益が拡大していることがうかがえる。また、期初の会社計画対比でみても、売上高、利益ともに若干上回るペースで着地した。
ワイヤレス・ブロードバンドサービスの加入契約数が2013年6月末で約38万件と前年同期比で15%増と順調に拡大したことが主因だ。特に第2四半期(4-6月)においては2013年3月末比で約2万件の増加と、従来の増加ペースから加速した格好となっている。これは住友商事<8053>との業務提携により携帯電話販売会社向けの新たな販売チャネルが構築され、同チャネルにおける加入獲得件数が、1万件程度寄与したためとみられる。
契約件数の増加によって、ワイヤレス・ブロードバンドサービス事業の第2四半期における累計売上高は、前年同期比30.5%増の3,339百万円となった。契約件数の伸びと比較して、増収率が大きくなっているのは、サービス単価の高いモバイルインターネットサービス(Wi-Fi+WiMAX)の構成比が上昇したためだ。四半期ベースでみた売上高推移はグラフの通りで、モバイルインターネットサービスは右肩上がりで伸びている。一方、公衆無線LANサービス(Wi-Fi)の売上高は伸び悩んでいるようにみえるが、これは前述した通り、2012年11月にサービス料金を月額380円に統一したことで(従来は380円、480円、780円の3タイプ)、ARPUが低下したためだ。契約件数に関しては前述したように、販売チャネルの拡大もあって、着実に増加している。
ワイヤレス・プラットフォームサービス事業の第2四半期における累計売上高は、前年同期比60.3%増の6百万円となった。増加分の大半は2013年6月にサービスを開始した電話リモートサービスの契約増に伴うもので、同サービスに関しては当初想定を上回るペースで推移した。スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの普及拡大によって、複雑化する操作方法や他の電子機器との接続方法など機種を問わずに一括してサポート対応できるサービス内容が好評となっているようだ。
営業利益率は10.9%と前年同期から0.3ポイントほど低下したが、これは原価率が66.0%から69.2%へ3.2ポイント上昇した影響が大きい。WiMAXサービスの加入者増によって通信回線使用料の比率が上昇した。一方、販管費率は22.8%から19.9%へ2.9ポイント低下したが、支払手数料が17.1%から14.3%へと低下したのが主因だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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