【中国の視点】シリア政府を必死で支援、ロシアの焦りは明らかに

2013年9月3日 08:11

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記事提供元:フィスコ


*08:11JST 【中国の視点】シリア政府を必死で支援、ロシアの焦りは明らかに
シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとの米国の見解に真正面から反対するロシア政府は、欧米の軍事行動に対抗し、ミサイル巡洋艦など2隻を新たに地中海に派遣する計画だと報じられた。

中国メディアは、ロシアがここまでシリア政府を必死で守る背景について、資源などの利益関係が絡んでいると分析。ロシアにとってシリアが天然ガスの重要な輸出経路であり、米国がシリアを襲撃した場合、シリア周辺のガス輸送パイプが破壊される可能性が高い。また、最大の輸出相手地区である欧州がカタールやキプロス、ノルウェーからのガス輸入に切り替えるとの懸念から、シリア政府を守ることが自国経済を守ることに等しいと指摘された。

成長鈍化を受け、ロシアの経済貿易省は8月下旬、2013年のロシアの成長見通しを従来の2.4%から1.8%に下方修正した。冬季の到来に伴い欧州における天然ガスに対する需要が大幅に増加すると見込まれ、これでロシア景気を持ち上げると期待されている。なお、石油・天然ガス産業はロシアの国内総生産(GDP)の約25%を占めており、ロシアにとってこの時期でのシリア混乱をどうしても避けたい事情がある。

さらに、ロシアにとってこれから石油・ガスに対する需要が大きく伸びる中国や日本、インドなどが位置するアジアの安定性を維持するには、シリア情勢の不安定性を沈静化させる必要があると指摘された。《ZN》

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