木徳神糧 Research Memo(1):業界環境の改善による業績の回復に期待

2013年8月30日 18:28

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記事提供元:フィスコ


*18:28JST 木徳神糧 Research Memo(1):業界環境の改善による業績の回復に期待

木徳神糧<2700>は、米穀の販売を主力とする食品卸会社である。米穀以外には、鶏卵、加工食品、飼料などを扱っている。2013年12月期第2四半期決算(1-6月)は、売上高こそ前年同期比10.3%増の57,526百万円となったが、精米の仕入価格上昇等により営業利益は同49.5%減の230百万円、経常利益は同53.5%減の229百万円、四半期純利益は同66.8%減の156百万円となった。

これに伴い2013年12月期通期の予想は、売上高で前期比7.1%増の117,000百万円、営業利益で同86.9%減の100百万円、経常利益で同92.4%減の60百万円、当期純利益で同98.4%減の10百万円へ下方修正された。下半期は赤字決算との予想であるが、主要因は同社の内部要因ではなく米穀業界全体の問題等の外部要因によるものである。2014年12月期以降、業界環境が改善されれば業績の回復が期待できそうだ。2013年12月期は「夜明け前が一番暗い」状況と言える。

同社は経営戦略として、「大手米卸の底力の発揮」「飼料事業の進化」「海外事業の見直し」「食品事業の再構築」「付加価値商品開発」の5つの課題を掲げている。特に「海外事業」と「新製品開発」は重要であり、これらの展開次第では同社の収益構造が大きく変わる可能性がある。また日本政府はTPP交渉へ正式参加したが、今後の進展により同社のビジネスにとってプラスこそあれ、マイナスになるものはみられない。同交渉の今後の動向が一段と注目される。


★Check Point

・1882年に米穀商として開業以降、順調に事業を拡大
・2013年産米は豊作予想、自社の体質改善で業績回復へ
・仕入先の多様化や市場の自由度増で事業拡大のチャンス


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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