木徳神糧 Research Memo(6):2013年産米は豊作予想、自社の体質改善で業績回復へ

2013年8月30日 18:31

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記事提供元:フィスコ


*18:31JST 木徳神糧 Research Memo(6):2013年産米は豊作予想、自社の体質改善で業績回復へ

■今後の展望

(1)今後の業績見通し

2013年12月期決算の見通しは前述したように大変厳しいものとなっているが、その主要因は外部要因によるところが大きい。では2014年12月期以降の業績の見通しはどうなるか。まず最も重要な2013年産米価格は、先日発表された作況指数が100となり2013年産米は豊作の可能性が高いこと、2012年の高値により一部に2012年産米の在庫が残っていること、集荷団体も昨年の不合理な販売(価格)政策を反省していること、などから2012年産米に比べて下落すると予想されている。これは木徳神糧<2700>にとって2013年12月期とは反対に仕入価格の低下となるためプラス要因である。

しかし2013年12月期と同様に仕入先である集荷団体(全農等)からは引き続き高い価格を提示され、一方で販売先である大手外食チェーンなどからは低い販売価格を要求されることはないのであろうか。その可能性は全くないとは言えないが、特に仕入先である集荷団体が再び市場原理(需要)を無視したような高値提示をするならば、それは時代に逆行し「日本の米穀市場の崩壊」につながっていく事になる。したがって、2年連続で集荷団体が高値での価格提示を行う可能性は低いと思われる。

その一方で同社自身も一段と体質改善を進めている。当初20億円をかけて横浜の精米工場をリニューアルする計画であったが、業界環境を考慮してこの計画を中止した。精米の能力アップは同業他社の設備を買収することで可能と判断し、この計画中止によって浮いた資金は他の設備投資や新製品開発に回すことにした。このような大型投資の中止を決断することは勇気のいることだが、現在の業界環境を考えればこの判断は評価に値する。

以上のような諸々から判断すると、同社の業績は2013年12月期、特に下半期が底であり、2014年12月期以降は回復に向かう可能性が高い。現在は「夜明け前が一番暗い」状況と言えよう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト寺島昇)《FA》

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