木徳神糧 Research Memo(3):主力の米穀事業における売上高は業界内第2位

2013年8月30日 18:47

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記事提供元:フィスコ


*18:47JST 木徳神糧 Research Memo(3):主力の米穀事業における売上高は業界内第2位
下記のとおり修正します。
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■会社概要

(2)事業内容

木徳神糧<2700>の事業は米穀事業、飼料事業、食品事業、鶏卵事業に分かれる。2013年12月期の第2四半期のセグメント別売上高の割合は米穀事業が83%と大部分を占めており、続いて、飼料事業が6%、食品事業が7%、鶏卵事業が4%となっている。

●米穀事業
同事業は主に玄米を仕入れて加工(精米)し、販売を行っているが、一部は中小精米業者向けに玄米のままで販売される。2013年12月期の第2四半期の取扱い数量は、国内精米42.5%、国内玄米20.5%、外国産米(MA米(※)含む)37.0%となっている。

(※)MA米(ミニマム・アクセス米):最低限輸入しなければならない外国産米で、政府米として扱われる。国が入札に参加した輸入業者を通じて買い上げ、その後国内の実需者へ売り渡す。MA米の一部について、国家貿易の枠内で輸入業者と実需者の直接取引を認めている。これをSBS米(Simultaneous Buy and Sell)と呼ぶ。

米穀の主な仕入先は、全農(JA)が約60%を占めるが、それ以外の仕入先には商人系の集荷業者、地域の単独農協や海外などがある。仕入価格と数量は全農との相対で決められるが、数量を確保するために提示された価格をある程度飲まざるを得ないのが現状で、この部分で競争原理は働いていない。

仕入れた玄米は全国7ヶ所(新潟製粉工場含む)の工場で精米し、各ユーザーに販売している。主な販売先は、大手GMSが25%、コンビニエンスストアが18~19%、外食チェーンが7~8%、一般米屋などが4%となっている。また上記のように玄米のまま販売されるものが28~30%ほどある。企業グループ別では、セブン-イレブン、イトーヨーカ堂、デニーズなどのセブン&アイホールディングス<3382>向けが約20~25%を占める。それ以外の外食チェーンでは、吉野家ホールディングス<9861>、松屋フーズ<9887>なども同社の主要顧客であり、上位5社向けの売上高比率は35~40%となっている。

同社の売上高は業界内では第2位。最大手は神明(未上場)で年間売上高は約1,417億円。第3位以下は、ヤマタネ<9305>、新潟ケンベイ(未上場)、ミツハシ(未上場)、むらせ(未上場)などが続いているが、いずれも売上規模は300~500億円程度であり、同社と神明が業界内では2強と言っても過言ではない。米市場全体に対する同社のシェアは、主食出荷および加工用ベースで約4.7~5.0%、全国出荷団体取扱いベースで約11.5%となっている。

●飼料事業
現在でこそ売上比率は低くなっているが、終戦直後は同社の主力事業のひとつであった。現在の中心事業は、精米工程から出る米糠を主として、配合飼料向けの材料を供給している。部門としては、営業利益を計上しており黒字である。急成長を見込みにくい分野ではあるが、販路を拡大することで売上高、利益を伸ばしていくことは可能であるとみられる。

●食品事業
米加工製品、鶏肉、和菓子材料の米粉などを扱っているが、鶏肉以外はいずれも「米」に関連した加工食品である。鶏肉事業は競争が激しい分野でもあるため利益率は年々低下している。2012年12月期は赤字転落を余儀なくされ、2013年12月期の第2四半期でも赤字は続いている。

●鶏卵事業
鶏卵を仕入れて大手量販店などに販売しているが、養鶏は手掛けていない。セブン&アイグループとの取引は鶏卵部門がきっかけで始まった。鶏卵に日付を刻印したのは同社が最初とのことである。利益率は鶏卵価格の動向によって変動する。

過去4年間のセグメント別の売上高および営業利益の推移はグラフの通りとなっている。(注:いずれも全社分の消去前)


(執筆:フィスコ客員アナリスト寺島昇)《FA》

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