木徳神糧 Research Memo(4):今期2Qは仕入価格上昇による米穀事業の増収減益が影響

2013年8月30日 18:30

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記事提供元:フィスコ


*18:30JST 木徳神糧 Research Memo(4):今期2Qは仕入価格上昇による米穀事業の増収減益が影響

■決算動向

(1)2013年12月期第2四半期実績

木徳神糧<2700>の2013年12月期の第2四半期(1-6月)決算は、売上高こそ前年同期期比10.3%増の57,526百万円となったが、営業利益は同49.5%減の230百万円、経常利益は同53.5%減の229百万円、四半期純利益は同66.8%減の156百万円となり、当初予想(売上高62,300百万円、営業利益390百万円、経常利益360百万円、四半期純利益220百万円)を大きく下回った。主力の米穀事業や飼料事業は増収となったが、鶏卵事業、食品事業は減収となった。

またセグメント別営業利益は図のようになり、米穀事業と飼料事業が減益、食品事業では赤字幅が拡大した。特に主力の米穀事業の営業利益が大きく減少したことが全体に影響を与えたと言える。

米穀事業が不振であった要因は明白である。今年度当初から言われていたことであるが、2012年産米の相場は、集荷団体(全農等)が生産者への仮渡金を大幅に引き上げたことや猛暑により一部銘柄の品質が低下したことなどから、スタート当初から前年同期を大幅に上回る高値で推移した。このため同社の仕入価格も上昇し、販売価格の値上げを余儀なくされた。

しかし消費サイドでは、依然として消費者の節約志向や低価格志向が続いていることから、価格の上昇により大手量販店等での精米販売は低迷した。また卸業者向けにおいても、全体の需給が緩んでいることから卸業者は自社在庫を優先的に販売し、その結果として卸業者向けの玄米販売が低迷した。その一方で業務用販売(大手外食チェーン向け等)や販促活動の強化によるコンビニエンスストアでの精米販売は好調に推移した。ただし業務用販売では、品質面においては必ずしも国産米にこだわらない一方で価格面での要求は厳しかった。そのためMA米の取扱い数量が大幅に増加し、全体の取扱量・販売金額を押し上げた。しかし仕入価格の上昇分すべてを販売価格に転嫁できなかったことから、米穀事業の粗利は大きく下がった。その結果として全体の売上総利益率は前年同期の6.7%から5.5%へ低下した。

販売管理費においては、様々な費用の節約に努め絶対金額を抑えたことから、対売上高比率は前年同期で5.8%から5.1%まで低下した。しかし、売上総利益額の減少が大きかったことから営業利益、経常利益、四半期純利益は前年同期比で大幅減となった。

第2四半期の財政状況では、前渡金の減少1,512百万円、棚卸資産の減少400百万円、現預金の減少268百万円などから、流動資産は前連結会計年度末に比べて2,727百万円減少した。固定資産は、有形固定資産200百万円増、投資その他資産187百万円増などから全体で494百万円増加した。

負債の部では、買掛金の減少2,335百万円、その他流動負債の減少629百万円、長期借入金の減少536百万円、短期借入金の増加1,259百万円などから負債総額は2,391百万円減少した。純資産については、利益剰余金の増加131百万円等により純資産は前連結会計年度末に比べて157百万円増加した。


(執筆:フィスコ客員アナリスト寺島昇)《FA》

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