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アイスタイル Research Memo(8):プレミアム会員の拡大や新サービス立ち上げなどを計画
*16:29JST アイスタイル Research Memo(8):プレミアム会員の拡大や新サービス立ち上げなどを計画
■業績見通し
(1)2014年6月期決算の見通し
アイスタイル<3660>の2014年6月期の主な施策としては、「@cosme」サイトでのプレミアム会員の拡大、「ispot」事業におけるビジネスモデルの戦略変更、新サービス(プロシューマーサービス)の立ち上げなどを計画している。
○プレミアム会員の拡大
まず、プレミアム会員の拡大に関しては、スマートフォンユーザー向けの入退会プロセスの刷新やコンテンツ強化等を進めることで、会員数の増加を目指していく。
また、2013年6月には動画によるメイクアップ情報サイトで国内トップの「GODMake.」を運営するバイバースと業務提携契約を締結。今後、バイバースと動画コンテンツの開発・連携を進めていく計画となっており、コンテンツの充実も進めていく方針だ。なお、バイバースに関しては業務提携とあわせて資本提携も実施しており、出資比率は33.4%となっている。
○「ispot」事業の戦略変更
「ispot」事業の戦略変更に関しては、課金収入モデルを現在の月額固定型から成果報酬型へと1年かけて切り替えていく。現在はサイト掲載料金をベースとした固定料金の比率が大半を占めているが、この固定料金部分の比率を引き下げ、代わりに送客によって得られる成果報酬の比率を引き上げていく戦略となる。同事業の顧客は従業員10名程度の中小企業が大半を占めており、固定料金負担が大きいと退会率も高くなってしまう傾向にあったためだ。
また、送客による成果報酬に関しても、従来は店舗の自己申告によっていたため、実際の送客件数よりも成果報酬が少なくなるケースがあったが、同社ではオンライン予約台帳システムを開発、導入することで、申告漏れの解消を実現した。同システムは店舗側にとっても顧客管理の面でメリットがあるため、スムーズに移行が進むものとみられる。
さらに、同事業においては新規顧客の拡大を進めていく。顧客数は2013年6月末で約3,800店舗となっており、このうちエステサロンが約3,000店舗、残りがヘアサロン等となっている。市場シェアでみると、エステサロンでは約30%と西日本を中心に高いシェアを持っているが、ヘアサロンに関しては1%未満とまだまだ開拓余地は大きい。このため、同社では外部の営業リソースを活用することによって、新規顧客の開拓も進めていく方針。
競合企業としてはリクルートやスターツ出版<7849>などがある。リクルートはヘアサロンを中心とした個人店舗向けに強く、スターツ出版はホテル内のエステサロン向けに強みを持っている。一方、「ispot」事業では従業員10名以内の中小規模の法人を対象に、特に首都圏におけるヘアサロン店舗での顧客開拓を強化していく方針としている。
こうした課金収入モデルの変更や新規顧客開拓のための費用増として2014年6月期は100百万円程度の営業経費増加を見込んでいる。このため、その他事業の売上高は増加するものの、セグメント利益に関しては減少を見込んでいる。ただ、2015年6月期には、セグメント利益率も大幅に改善するとみている。
○プロシューマー向けサービスを開始
新サービスとして今秋を目途にプロシューマー向けのサービスを開始する予定となっている。プロシューマーとは生産者(プロデューサー)と消費者(コンシューマー)を組み合わせた造語になるが、ここで言うプロシューマーとは、「ネイルサロンやヨガなど美容関連サービスを独立開業している個人事業主」のことを指している。まずはプロシューマー向けにスケジュール管理ツール等を有料で提供する予定で、将来的にはサービスサイトのユーザーをプロシューマーに送客することも検討している。
同社の事業領域は図のとおり、ビューティプラットフォームを基盤として、対象顧客は企業(メーカー)、サービス事業者、個人などに分かれ、また、サービス内容も広告マーケティング、店舗紹介・送客、小売、プレミアム課金などが含まれている。こうしたなかで、今回新たに開始するプロシューマー向けサービスは空白となっていたビジネス領域を埋めるサービスとなる。月額の収入イメージとしては1件当たりで3,000円程度と、個人向けと中小企業向けの中間あたりの水準となる見通しだ。潜在的な利用客数としては「@cosme」を中心とした月間ユニーク訪問者数の約813万人となるため、プロシューマー側にとっても魅力あるサービスと言え、今後の展開が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
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