【アナリスト水田雅展の銘柄分析】科研製薬は主力の「アルツ」「セプラフィルム」が好調、配当利回り3%超

2013年8月27日 09:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  科研製薬 <4521> の株価は出直り感を強めてきた。短期調整が一巡したようだ。

  医薬品・医療機器・農業薬品を展開する医薬品メーカーである。医薬品は生化学工業 <4548> からの仕入品である関節機能改善剤「アルツ」を主力として、術後癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」、経皮吸収型鎮痛消炎貼布剤「アドフィード」、慢性動脈閉塞症治療剤「プロサイリン」、高脂血症治療剤「リピディル」などを展開し、ジェネリック医薬品も拡大している。

  開発中には、爪真菌症を適応症とするKP-103(外用剤)(海外はバリアント社が申請中)、腰部脊柱管狭窄症を適応症とするTRK-100STP(東レ <3402> と共同開発)、腱・靱帯付着部症を適応症とするSI-657(生化学工業と共同開発、アルツの効能追加)などがある。

  8月5日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)連結業績は前年同期比2.4%増収、同0.2%営業増益、同1.8%経常増益、同5.0%最終増益だった。「アルツ」や「セプラフィルム」が好調だったが、「アドフィード」や「プロサイリン」がやや低調で、全体としてはほぼ横這いだった。

  通期見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比3.6%増の902億円、営業利益が同2.7%増の150億円、経常利益が同2.5%増の146億円、純利益が同3.4%増の93億円としている。研究開発費が増加するため利益の伸びは小幅だが、主力の「アルツ」「セプラフィルム」が伸張し、ジェネリック医薬品も寄与する見込みだ。通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が23.6%、営業利益が23.2%、経常利益が23.7%、純利益が23.7%である。概ね順調な水準だろう。

  なお5月13日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限120万株、取得価額総額の上限23億円、取得期間13年5月14日~12月27日)については、7月24日時点で累計取得株式総数が75万株、累計取得価額総額が11億5913万5000円となった。

■株価は1500円近辺で短期調整が一巡して出直り歩調

  株価の動きを見ると、戻り高値圏の1600円近辺から反落したが、6月の安値圏1400円近辺まで下押すことなく反発した。1500円近辺で短期調整が一巡して出直り歩調だろう。

  8月26日の終値1557円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS108円66銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS771円10銭で算出)は2.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強めている。週足チャートで26週移動平均線を回復すれば出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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