コンドーテック Research Memo(4):顧客数は全国で16,000社、幅広い顧客層で収益を安定化

2013年8月23日 08:15

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記事提供元:フィスコ


*08:15JST コンドーテック Research Memo(4):顧客数は全国で16,000社、幅広い顧客層で収益を安定化

■会社概要

(3)事業の特徴と競合状況

コンドーテック<7438>の事業の特徴は、販売先が特定の業界に偏っておらず、不況期においても業績は底堅く推移していることだ。販売先として建設業界向けが主力分野であるものの、それ以外にも船舶、港湾、電力、鉄道、環境、産業廃棄物分野など様々な分野において同社の商品は使われている。

グラフにみられる通り、国内の建設需要動向を示す鉄骨需要が2008年秋に起きたリーマン・ショック以降、大幅に落ち込んだにも関わらず、同社売上高の落ち込みは軽微にとどまり、また、直近では鉄骨需要の回復が緩慢ななかで、既に過去最高の売上高を更新していることも、こうした非建設分野の売上拡大が着実に実を結んでいることの表れと言える。

顧客数に関しては現在、全国で16,000社にのぼり、上位10社の売上構成比も6%と低く、幅広い顧客に万遍なく販売することで、収益の安定性につなげている。また、売上債権における不良債権比率も0.06%と極めて低い水準となっている。年に1度、取引先ごとに与信審査を行い、不良債権の発生リスク低減に努めていることが、不良債権の発生率を低く抑えている。過去において赤字決算が変則決算の影響による1度だけと、好不況の波が大きい業界の中で、抜群の安定性を誇っている。単独ベースでは2000年度以降、無借金経営となっており、財務内容が健全なことも同社の特徴の1つと言えよう。

商品アイテム数に関しては現在、連結ベースで約5万点、単独ベースで約4万点に達している。同社では毎月1回、各営業拠点から営業社員を集め、新商材開発委員会を開催しており、会議で上がってきた顧客ニーズや販売情報などをもとに、新商材の開発や商品ラインナップの検討を行っている。また、会議では工場や海外事業部のメンバーも加わり、自社工場での製造や中国での調達なども含めて検討しており、こうした継続的な取り組みが、同社の収益成長を支える要因の一つになっている。

また、同社生産の製品における少量短納期での受注品の比率は、約6割と高くなっている。海外からの仕入では対応できない製品を生産しているため、価格競争に晒されるリスクもない。生産体制に関しては九州のメイン工場を中心に、北海道、関東、関西と全国の主要エリアに分散しており、需要に合わせて現場に近いところで生産し、顧客へ供給する体制を構築しているのも同社の強みの1つとなっている。なお、主要製品のブレースに関してはターンバックルの製造からブレース製品までJIS規格を取得した唯一のメーカーとなっている。

競合企業としては、鉄構資材分野では同社とフルサト工業<8087>の2社に絞られ、市場シェアはフルサト工業が6割、同社が3割となっている。一方、産業資材分野では商品ごとに競合企業が異なっている。シャックル、ワイヤロープ加工品では下谷金属や大洋製器工業などの未上場企業が、建設資材全般では岡部<5959>、丸井産業、国元商会、三星商事、工具ではトラスコ中山<9830>、ジーネットと競合相手は分散している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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