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エスプール Research Memo(7):垂直統合型から水平分業型への産業構造の転換を活かし成長
記事提供元:フィスコ
*18:51JST エスプール Research Memo(7):垂直統合型から水平分業型への産業構造の転換を活かし成長
■成長戦略
(1)市場環境
1990年代半ば以降から、産業構造における大きな変革の波が訪れた。垂直統合型のビジネスモデルから水平分業型のビジネスモデルへの転換だ。1990年以前の会社運営は商品企画から製造、営業、物流に至るまで、すべて自社内で完結していた。これを垂直統合型という。これに対し昨今は、商品企画などコアとなる部分のみを自社で保有し、それ以外は他社に業務を委託(アウトソーシング)する、いわゆる水平分業型が世界の主流となっている。垂直統合型だと好況時はまだしも、不況時に陥ると工場は稼働しない、物流はストップする、自社内での業務再編は難しく、これが経営上の大きな課題となっていた。水平分業型を採用することで、会社経営の負担は軽くなり、フットワークの良いビジネスを展開できるようになった。
それだけに、業務委託先の選定には、慎重にも慎重を要する。自社が持つ部隊以上の信頼と能力を発揮する企業でなければ任せられない。選定に失敗すると、欠陥商品の発生や物流の遅れ、お客様サービスの品質低下など、競合他社とのビジネス競争上で、大きく劣勢を招きかねないからだ。自助努力の連続と、それに伴う高い評価の積み重ね。高信頼に裏打ちされた、数々の実績がアウトソーシング先に選定される条件である。そうした環境下でエスプール<2471>は、着実に実績を積み重ねてきた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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