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エスプール Research Memo(8):2016年度までに売上高10,000百万円、営業利益率5%を目指す
*18:51JST エスプール Research Memo(8):2016年度までに売上高10,000百万円、営業利益率5%を目指す
■成長戦略
(2)中期経営目標
エスプール<2471>では2012年の年明けに、中期経営計画「Move Forward 2016」を策定した。2016年度までに売上高10,000百万円、営業利益率5%の達成を目指すもので、目標達成のためにはM&Aの実行も視野に入ってくる。
目標達成に向けての経営戦略は、高い成長が期待できる市場への集中展開で、そこに同社が長年にわたり培ってきたノウハウの深化と効率性の追求で対応する。具体的には主力3事業の展開と周辺サービス事業の押し上げが鍵を握ることになる。
(a)人材派遣は拡大を視野に体制整備を優先
人材派遣事業においては一時期、安価な労働賃金体制を求めて日系企業の進出が相次いだ中国だが、昨今の政情不安や円安、さらには賃金アップなどを背景に、国内回帰の動きが加速。ただし、国内回帰が進んでいるとはいえ、コスト競争の厳しいサービスであることには変わりない。
同社はこの好機を捉え、ローコストオペレーションの確立、並びに専門性を追求することで高付加価値事業へと転換していく戦略だ。
2013年11月期にかけて池袋、銀座、沖縄と支店を開設したが、都内の2支店については、主に携帯販売業務やストアスタッフサービスのスタッフ採用の強化が目的であり、沖縄支店についてはコールセンター事業者の地方展開に対応するものである。
一方、専門性の追求という点では、スマートフォンなど携帯販売の販促支援業務が挙げられる。高い研修力で複雑な業務への対応力を身に着け、競争優位を維持していく。2013年には大手携帯電話販売代理店の接客コンテストで、同社の派遣販売員が全国優勝に輝くなど、その効果は着実に根付いてきており、顧客が出店する新店の売り場を任されるケースも増えてきている。
(b)成長2事業は積極的な集中投資で対応
成長分野であるロジスティクスアウトソーシングと障がい者雇用支援サービスは、積極的な集中投資を実行し、事業拡大の機会を確実に捉えていく戦略だ。
前述したようにロジスティクスアウトソーシングは平和島センターに加え、2013年8月からつくば市に1,100坪の第2センターを新たに開設する。今回の設備投資により、拡大するインターネット通販の発送代行サービスを絶好の好機と捉え、果敢に攻めて行く方針だ。また、大型物流施設の新設ラッシュに伴う、物流センターの運営代行サービスも攻めの姿勢で対応する。2013年夏以降に千葉県を中心に大型物流センターの新設ラッシュに入り、センター運営の代行ニーズは一段と拡大に向かうと予想され、同社では主要顧客の横展開を図ると同時に、新規顧客の開拓も目指していく。
第3の柱へと成長しつつある障がい者雇用支援サービスも前述したように、大手企業を中心に問い合わせが拡大中。現在の農園の隣接エリアに新たな土地を確保し、早ければ今年度中に新農園の完成・販売を開始する予定としている。既に確度の高い見込み客も数社出てきており、販売開始と同時に完売となる可能性もある。2014年11月期以降は千葉県内の成田市や東葛地区へとエリアを徐々に拡大していく意向だ。なお、中期計画の数字には同事業の成長性は織り込んでいない。中期計画作成時にはまだ、事業が本格的に立ち上がっておらず、先行きが不透明だったためだ。
(c)社会貢献度の高い分野にも注力
同社は障がい者雇用だけでなく、シニア世代の雇用創出や、あるいは除染業務など社会貢献度の高い分野にも注力している。シニア世代の雇用創出として顧問派遣サービスを行っている。大手企業などで管理職などを長年務め蓄積された「知識と経験、ノウハウ」を会社リタイア後に、中小企業やベンチャー企業の顧問に入ることで、伝承していくことができる。団塊世代がシニア世代となり、雇用機会の創出が社会問題となるなかで、同社は顧問派遣という形でそれを実現しようとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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