【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アールテック・ウエノ業績に再増額の可能性、レスキュラ点眼薬、アミティーザの好調

2013年8月14日 09:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>(JQS)の株価は足元で戻り一服の形だが、今期(14年3月期)大幅増益見通しや再増額の可能性を評価して出直り本格化が期待される。

 緑内障・高眼圧症治療レスキュラ点眼薬の製造販売、および米スキャンポ社の便秘症治療薬アミティーザの受託製造を主力として、経営目標に16年3月期ROE10%以上を掲げている。

 新薬は網膜色素変性、ドライアイ、アトピー性皮膚炎関連の開発を進めている。4月には重症ドライアイに対する遺伝子組み換え人血清アルブミン(開発コードRU-101)点眼液の新薬臨床試験開始申請が米食品医薬品局(FDA)の承認を受け、5月には米スキャンポ社が欧州医薬品庁(EMA)からウノプロストンの網膜色素変性治療薬としてのオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けた。

 また米スキャンポ社は、アミティーザの日本と欧州での販売承認取得、米国での追加新薬承認取得、米国でのレスキュラ点眼薬の上市など販売地域や適応の拡大戦略を推進している。4月には北米市場でのアミティーザに関して、オピオイド誘発性腸機能障害の追加新薬承認を取得した。

 8月12日に発表した第1四半期(4月~6月)の業績(非連結)は、売上高が15億19百万円で前年同期比2.1倍の大幅増収となり、営業利益が4億57百万円、経常利益が5億02百万円、純利益が3億52百万円でいずれも大幅増益となった。製品別にはレスキュラ点眼薬が同88.9%増収、アミティーザが同2.2倍増収、研究開発支援サービスが同7.3%増収だった。

 通期見通しは7月16日に増額修正した前回予想を据え置いて売上高が前期比6.3%増の53億08百万円、営業利益が同32.3%増の12億85百万円、経常利益が同35.0%増の13億15百万円、純利益が同35.0%増の8億55百万円としている。レスキュラ点眼薬の薬価改定の影響一巡、アミティーザの販売好調に加えて、アミティーザの納入価格変更で期初計画を上回る見込みとなった。製品別にはレスキュラ点眼薬が同0.9%増収、アミティーザが同8.9%増収、研究開発支援サービスが同1.4%増収見込みだ。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が28.6%、営業利益が35.6%、経常利益が38.2%、純利益が41.2%と高水準である。通期再増額の可能性があるだろう。

 株価の動き(7月1日付で株式200分割)を見ると、6月安値圏から急反発して2300円~2500円近辺に水準を戻した。足元は再び2000円台を割り込んで戻り一服の形だが、第1四半期業績発表翌日の8月13日には前日比190円(10.17%)高の2059円まで急反発する場面があった。好業績を再評価する動きだろう。

 8月13日の終値1963円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS44円32銭で算出)は44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績に株式200分割を考慮したBPS423円33銭で算出)は4.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だろう。出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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