NYの視点:日銀の追加緩和観測が後退

2013年8月8日 07:03

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:03JST NYの視点:日銀の追加緩和観測が後退

投資家は日本銀行による追加緩和観測を大きく後退させ円の買い戻しを進めた。日本政府が、財政赤字を今後2年間で半減するとの国際的な公約を順守する姿勢を見せたため。日本政府・与党は政府がまとめた中期財政計画と2014年度予算の概算要求基準を了承した。中期財政計画では、15年度までの国・地方の基礎的財政収支の赤字半減を目指し、国の一般会計の財政収支の赤字額を14、15年会計年度にそれぞれ4兆円程度改善し、13年度の23兆円から15年度に15兆円程度に圧縮していく。新規国債の発行も年43兆円以下に抑える目標が盛り込まれている。無限のQE(量的緩和)は無限に近い歳出の背景でのみ可能である。歳出が制限されていくことになると、資産購入も制限される。

与党政策責任者会議での了承を経た後、政府が閣議了解する。安倍首相は9月5,6日にロシアで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で報告する予定。日本銀行は7-8日の2日間にわたり開催している金融政策決定会合で、政策を現行で維持する方針と見られている。日本銀行は4月に空前の質的・量的緩和を導入して以降、様子見姿勢を維持している。《KO》

関連記事