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タマホーム Research Memo(9):13年5月期は売上高で減少も、利益で過去最高を更新
*19:00JST タマホーム Research Memo(9):13年5月期は売上高で減少も、利益で過去最高を更新
■決算動向
(1)2013年5月期の決算内容
(a)概要
2013年7月12日に発表されたタマホーム<1419>の2013年5月期の連結決算は、売上高が前期比10.2%減の152,323百万円、営業利益が同29.7%増の5,286百万円、経常利益が同22.1%増の5,004百万円、当期純利益が同237.9%増の2,648百万円となった。営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高を更新した。
売上高の減少は、主力の住宅事業が、東日本大震災後の反動で前期に比べ引渡棟数が減少したことによる。また、東北エリアにおいて復興需要による職人不足により、約200棟の引き渡しが2014年5月期にずれ込んだことも影響している。
一方、利益面では増加した。住宅販売価格の引き上げで売上高営業利益率が3.5%と前期比1.1ポイント上昇したこと、不動産事業が大幅に増加したこと、前期に計上した販売用不動産の評価減などの特殊要因が解消されたことなどが要因となっている。当期純利益が大幅に増加したのは、前期に計上した固定資産の除却損、不採算店や廃店予定店舗の減損損失など合計1,217百万円の特別損失がなくなったためである。
(b)セグメント別の収益
○住宅事業
住宅事業の業績は、売上高で前期比13.4%減の138,839百万円、営業利益で同9.1%減の4,489百万円となった。売上高の減少は概要で説明したとおり、引渡棟数が約2,000棟(前期比約21%減)減少したことが最大の要因。ただ、価格改定や環境配慮機器の搭載比率向上によって1棟当たりの平均単価(前期比7.5%増の1,697万円)が上昇したため、引渡棟数の減少率ほどに売上高は減少していない。
利益面では売上高の減少や、新規出店5店(リニューアル含む)、既存店舗のリニューアル68店などの費用を計上した結果、減益となった。ただし、こちらも平均単価の上昇による営業利益率の上昇により、売上高の減少率ほどに減少していない。
○非住宅事業
不動産、金融、その他事業といった非住宅事業の業績は、売上高で同34.4%増の19,367百万円、営業損益で752百万円の黒字(前期は895百万円の赤字)となった。けん引役は、不動産事業であり、売上高で同183.9%増の7,599百万円、営業損益で600百万円の黒字(前期は1,514百万円の赤字)となった。売上面では、千葉県「タマタウン市川」の分譲建売61区画が完売となったほか、大阪府「タマスマートタウン茨木」577区画の販売も本格化した。利益面では、売上の増加に加え、前期に計上した不動産の評価減の解消が大幅な黒字化に貢献した。
一方、金融事業の業績は、売上高が同13.1%減の925百万円、営業利益が同18.1%減の489百万円となった。住宅販売件数の減少が主な要因である。その他事業の業績は、売上高が同12.4%減の4,959百万円、営業損益が337百万円の赤字(前期は21百万円の黒字)となった。これは住宅販売件数の減少により、家具・インテリアの販売が減ったうえ、海外事業の立ち上げ経費などを計上したことによる。
(c)受注状況
同社の主力である住宅事業は、2013年5月期において東日本大震災の影響で住宅販売に期ずれが生じたものの、受注は堅調に推移している。
受注金額は前期比15.2%憎の167,340百万円となった。内訳は注文住宅が同15.3%増の162,188百万円で、賃貸住宅が同74.3%増の570百万円。また、過去に販売した住宅がリフォーム期に入り始めていることなどから、リフォームが同122.5%増の3,683百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》
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