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テラの樹状細胞ワクチン療法の臨床成績、「Journal of Gastrointestinal Surgery」で発表
■切除不能な進行・再発胆道がんに対する樹状細胞ワクチン療法の有用性と予後因子の検討
樹状細胞を使った免疫療法のテラ<2191>(JQS)が提供する樹状細胞ワクチン療法について、切除不能な進行・再発胆道がんに対する同療法の有用性と予後因子の検討に関する論文が、米国の「消化器外科学会(SSAT)」の公式学会誌である「Journal of Gastrointestinal Surgery(JGS)」電子版(Journal of Gastrointestinal Surgery.20July2013.)に掲載された。
胆道とは肝臓でつくられる胆汁を十二指腸まで導く導管であり、胆道がんに対しては、切除可能であれば手術、切除不能であれば化学療法や放射線療法が標準治療として位置づけられている。胆道がんを根治できる治療法は手術のみであるが、診断が困難であるため、診断時にはすでに進行期に至っている患者が多く、全生存期間中央値は1年未満と言われる予後不良の疾患。
胆道がんに対する化学療法では、塩酸ゲムシタビンとプラチナ製剤の併用療法が標準的なファーストライン治療(第1選択肢)であり、第Ⅲ相臨床試験において両抗がん剤を使用した時の生存期間中央値(MST)は、11.7か月という結果が報告されている。しかしながら、その次に使用できる有効な治療選択肢がないため、新たな治療法が求められてきている。
今回の研究は、切除不能な進行・再発胆道がんに対する、WT1ペプチド及びMUC1(それぞれがん抗原の一種)を用いた樹状細胞ワクチン療法の有用性を確認し、生存期間延長に関係する因子を特定することを目的として、テラの契約医療機関である医療法人社団医創会のセレンクリニック名古屋(愛知県名古屋市)、セレンクリニック東京(東京都港区)、セレンクリニック神戸(兵庫県神戸市)、セレンクリニック福岡(福岡県福岡市)における65例を後ろ向きに解析した結果が報告されている。
65症例中、ワクチン初回投与から3か月後のRECIST評価ではPR4例、SD15例で、病勢制御率は29%、診断以降のMSTが18.5か月という結果が得られた。また、生存期間への関与因子をCox比例ハザードモデルにより多変量解析したところ、(1)化学療法の併用、(2)樹状細胞ワクチン接種前のアルブミン値(≧4.0g/dL)、(3)ワクチン接種前のC反応性たんぱく値(<0.5㎎/dL)、(4)ワクチン接種後の発熱、が重要な独立因子であるという結果が得られた。これらは、樹状細胞ワクチン療法の治療開始前に化学療法に加えて、良好な栄養状態を維持し、治療を実施することが重要であることを示唆している。
今回の研究は、WT1ペプチド及びMUC1を用いた樹状細胞ワクチン療法は安全に施行でき、切除不能な進行・再発胆道がんの患者の全生存期間の延長に影響を及ぼす可能性があることを報告した論文である。これまでに、新たな治療法として樹状細胞を用いた免疫療法に関する論文が発表されているが、切除後の患者に対する補助療法として行われており、切除不能な進行・再発胆道がんに対する樹状細胞ワクチン療法に関する報告は、本論文が初めてとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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