東京都民銀行 Research Memo(4):融資先から得られる貸付利息が経常収益の過半を占める

2013年7月29日 18:41

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記事提供元:フィスコ


*18:41JST 東京都民銀行 Research Memo(4):融資先から得られる貸付利息が経常収益の過半を占める

■会社概要

(3)銀行の収益構造について

銀行の収益構造について、一般の事業会社とはやや異なるので、以下に簡単に説明する。一般事業会社の売上高と呼ばれるものが銀行では経常収益と呼ばれている。経常収益は、融資先から得られる貸付利息や保有有価証券の利息配当金などからなる資金運用収益と役務取引等収益(為替手数料や保険販売手数料等)、その他業務収益(外国為替売買益、商品有価証券売買益、国債等債券売却益、その他業務収益)、その他経常収益(償却債権取立て益、株式売却益、株式金融派生商品収益等)とに分けられる。金額的に最も大きいのは資金運用収益で、なかでも貸出利息が東京都民銀行<8339>の場合は経常収益全体の約6割を占めている。この資金運用収益はその時々の金利や貸付残高などによって変動する。役務取引等収益は手数料収入が大半であり、取引量が拡大すれば収益増に繋がる格好となる。一方で、その他業務収益は相場変動が伴うこともあり、収益変動も大きくなる傾向がある。

一方、経常費用をみると、預金利息や社債利息などの資金調達費用と役務取引等費用(支払為替手数料等)、その他業務費用(国債等債権売却損、金融派生商品費用)、その他経常費用(貸倒引当金繰入額、貸出金償却等)に営業経費(人件費、店舗維持費用等)が加わってくる。与信費用(不良債権処理に係る費用)はその他経常費用のなかに含まれることになる。経常費用のなかで金額の大きいものは営業経費で、経常費用の約7割を占める。

経常収益から経常費用を引いたものが経常利益となるわけだが、銀行が収益性を上げるためには、収益面では如何に良質な貸出残高を積み上げることができるか、費用面では如何に効率よく営業経費を抑えることができるか、また不良債権を生じさせないようにするかがポイントとなってくる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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