ソフト99 Research Memo(5):アイオンはPVA素材をベースとしたスポンジのパイオニア企業

2013年7月24日 18:31

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記事提供元:フィスコ


*18:31JST ソフト99 Research Memo(5):アイオンはPVA素材をベースとしたスポンジのパイオニア企業

○ポーラスマテリアル事業

同事業を手掛けるソフト99コーポレーション<4464>子会社のアイオンはポリビニルアルコール(PVA)素材をベースとしたスポンジ(機能性多孔質吸収体)のパイオニア企業として知られ、高い吸水性能を活かした産業資材や生活資材の開発製造をおこなっている。主な売上用途は、産業資材で半導体、液晶、HDDの製造ライン用(洗浄・吸水工程)が、コンシューマ向け生活資材で洗車用タオルやスポーツ用タオルなどがある。また、産業資材としてHDDの研磨用砥石なども手掛けている。

半導体分野では世界トップクラスの半導体メーカーも顧客に持つなど、その性能は業界でも高く評価されている。最近の売上構成比の推移をみると、産業資材の国内向けの比率が低下し、逆に海外向けが上昇していることがわかる。これは半導体、液晶などハイテク分野での日系メーカーのシェア低下、アジア勢のシェア上昇が影響しているものと思われる。また、2013年3月期においては、米大手HDDメーカー向けの納入シェアが上昇したことも海外比率の大幅上昇に寄与している。

事業利益率に関しては10%前後の水準で、同社のなかでは高い収益性を持つ事業と言える。競合メーカーが米系1社のみで、ほぼ寡占的な業界環境にあるためだ。ただ、2008年3月期が16%台であったことからすると、最近はやや物足りない水準であるとも言える。これは、相対的に収益性の低い製品の販売が海外において増加したことにより、結果として収益性の低い製品の売上構成比が上昇した影響が大きい。海外向けに関しては円建て取引のため、為替変動の直接的な影響は受けないが、競合メーカーとの価格競争面でここ数年の円高傾向が逆風になっていたことは否めない。このため、同社では好不況の波が激しい半導体、液晶分野の影響を薄めるべく、新規市場での製品開発に注力している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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