ソフト99 Research Memo(2):自動車専用ワックスで事業拡大、M&Aも活用し多角化

2013年7月24日 18:29

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記事提供元:フィスコ


*18:29JST ソフト99 Research Memo(2):自動車専用ワックスで事業拡大、M&Aも活用し多角化

■会社概要

(1)会社沿革

自動車用のワックスやコーティング剤などでお馴染みのソフト99コーポレーション<4464>だが、設立は1954年まで遡る。創業者である田中勇吉氏が大阪に化学薬品(ワックス類など)の製造販売を目的として、日東化学(1993年に現社名に変更)を設立したのが始まりだ。当時、ワックスには高価な外国製しかなく入手が困難だった時代のなかで、自動車にも使用できる国産第一号のワックス「ゴールデンネオポリッシュ」を同社が発売した。

1962年には「ソフト99」ブランドによる初の自動車専用ワックスを発売し、カーワックス市場のなかでブランド力を築いていく。ただ、当時の流通ルートはガソリンスタンドが中心で、給油に来るドライバー向けに販売するにとどまっていた。成長局面を迎えたのは1970年頃に流通ルートをガソリンスタンドから当時勃興期にあった量販店向けに転換してからとなる。自動車の普及拡大と歩調を合わせるように、カーワックスの売上も伸び、同社の業績も拡大していった。また、流通ルートを量販店にしたことで売り場面積が広がり、コーティング剤や補修材、芳香剤などカーワックス以外の製品についても相次いで商品化していった。現在、同社の主力商品となっているガラス撥水剤「ガラコ」は1991年に、拭くだけワックス「フクピカ」は1998年に商品化しており、ロングセラーとなっている。

同社は事業規模の拡大とともに、もう一段の成長を目指すべく1999年以降、M&Aなどにより事業の多角化も進めていく。1999年には鐘紡から化成品事業部を譲り受け(現アイオン)、ポーラスマテリアル事業をスタートしたほか、尼崎自動車教習所(現アスモ)の全株式を取得し子会社化した。2003年には販路の拡大を目的に生活用品販売事業を展開していたニシモト(現くらし企画)の全株式を取得するなど、カー用品以外の事業を拡大している。また、自動車に関わる周辺事業に関しても強化するため、2003年に中橋鈑金塗装、2005年に東和自動車の全株式を相次ぎ取得し、鈑金塗装事業にも進出した。なお、これら2社に関してはその後、ソフト99オートサービスとしてオートリース事業とともに統合され、現在のオートサービス事業となった。

現在の国内事業所は支店・営業所が5ヶ所(東京、名古屋、福岡、札幌、仙台)、工場が1ヶ所(兵庫県三田市)、R&Dセンター、研修所がそれぞれ1ヶ所の体制となっている。また、海外拠点としては1994年に中国・上海市に現地のカーワックス需要に対応するための製造販売子会社、上海速特99化工有限公司を設立している。

なお、株式の上場は2001年で東京証券取引所第2部に上場している。経営理念として「生活文化創造企業」を掲げ、経営ビジョンとして、「未来の『あたりまえ』を発見する」ことを目指していくとしている。『あたりまえ』とは一過性のブームに終わらない、お客様に長く愛される製品・サービスのことで、『発見』とはハイテク製品ではなく日常生活からお客様に支持される製品・サービスを見つけ出す、ということを意味している。顧客の目線を常に意識し、創意工夫をもって、いつのまにか『あたりまえ』となるような、製品・サービスを創出し続けることで、事業の拡大を目指している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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