【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テラは『免疫制御性樹状細胞の調整法と用途』に関する独占的実施権を取得、新たな免疫療法の開発を推進、株価動意

2013年7月23日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)の株価が下値を切り上げている。戻り局面のようだ。

 東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、がん免疫療法の樹状細胞ワクチン療法など、がん治療技術を医療機関に提供している。治療数に応じた収入が収益柱で、契約医療機関は前期(12年12月期)末時点で29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)である。

 iPS細胞を用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資し、がん新薬を中心とした治験支援事業に新規参入するため子会社タイタンを設立するなど、成長に向けた施策を着実に実行している。さらに7月17日には「免疫制御性樹状細胞の調整法およびその用途」に関する独占的実施権を取得したと発表している。がん領域における樹状細胞ワクチン療法に加えて、樹状細胞の働きを活用した新技術により、自己免疫疾患およびアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発を推進するとしている。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは、樹状細胞ワクチン療法の症例数増加により売上高が16億84百万円で前期比9.0%増収だが、成長に向けた先行投資負担により営業利益が95百万円で同56.7%減、経常利益が89百万円で同59.2%減、純利益が20百万円で同79.2%減としている。

 ただし第1四半期(1月~3月)は前年同期比4.1%増収、同23.3%営業増益、同29.3%経常増益、同48.1%最終増益だった。樹状細胞ワクチン療法の症例数は約320症例となり、会社設立以降累計で約6650症例となった。契約医療機関における症例数が順調に増加しているため、中期的な成長が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、6月27日の安値1500円をボトムとして急反発した。7月4日には3090円まで戻す場面があり、底打ち確認して出直り感を強めている。足元は2600円~2800円近辺でモミ合う展開で、7月22日の終値は2702円だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復している。戻り局面の中段保ち合いの形だろう。きっかけ次第で動意付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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