テクノアルファ Research Memo(8):事業環境は回復傾向、大型受注は3Q以降の売上計上へ

2013年7月19日 17:07

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記事提供元:フィスコ


*17:07JST テクノアルファ Research Memo(8):事業環境は回復傾向、大型受注は3Q以降の売上計上へ
■業績動向

(2)セグメント別動向

テクノアルファ<3089>のセグメント別の動向をみると、エレクトロニクス事業は売上高が前年同期比37.4%減の582百万円となり、営業損失8百万円(前年同期は133百万円の黒字)となった。前述したように主力の半導体装置の売上高が国内自動車生産の落ち込みや、設備投資関連需要の冷え込みなどを背景に、同31%の減収となったことが大きい。電子材料・機器事業に関しても国内におけるエレクトロニクス業界の不振が影響し、同46%の減収と落ち込んだ。

一方、受注は前述したように半導体装置で5月に200百万円の大型受注がはいったこともあり、前年同期比では6.6%減の866百万円となった。このうち、半導体装置だけでみると同16%増の640百万円と回復に転じた格好となっている。なお、大型受注は自動車業界向けのもので、第3四半期から第4四半期にかけて売上高に計上される見込みとなっている。

マリン・環境機器事業の売上高は前年同期比20.0%増の169百万円、営業利益は27百万円(前年同期比は14百万円の損失)となった。前期に受注した巡視船向けダビットなどの案件が予定通り売上高に計上されたことによる。また、受注高に関しても同6.0%増の239百万円と堅調に推移しており、第3四半期以降も豊富な受注残(492百万円)を背景に増収基調が続く見通しだ。なお、5月に獲得した大型受注200百万円は海外の巡視船向けダビットや救命ボートなどになり、売上高の計上は2014年11月期以降となる見込みだ。

子会社のペリテックが展開するSI(システムインテグレーター)事業の売上高は前年同期比3.0%増の344百万円、営業利益は同3.0%増の37百万円と堅調に推移した。第2四半期において計測・検査システムの大型案件が入ったのが要因だ。受注高に関しても同5.7%増の302百万円で推移しており、業界環境が厳しい中で、健闘していると言えよう。高周波無線分野など需要が旺盛な分野において、高い技術ソリューションを提供できることが強みになっている。また、同社は2012年度の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」制度を活用して、業界初となるEtherCAT(注2)対応の多チャンネルリチウムバッテッリーエミュレータ(充放電試験器)の開発も行っている。主にHEV/EV用バッテリーの充放電試験用としての利用拡大が見込まれ、今後の動向が注目される。同補助金の活用に関しては半導体装置事業においても活用しており、ワイヤボンダー工程後の画像処理内蔵型外観測定器の開発を行っている。

(注2)EtherCAT:FA機器や各種制御機器など産業用機器のネットワークを形成するための通信規格の一種でEthernetをベースとしており、高速処理を実現できるのが特徴となっている

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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