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ダイコク電機 Research Memo(8):既存事業のシェア拡大とパチスロで目先の成長を目指す
*18:41JST ダイコク電機 Research Memo(8):既存事業のシェア拡大とパチスロで目先の成長を目指す
■中長期成長戦略
ダイコク電機<6430>の今後3~10年間と、それ以降を見据えた中長期の成長戦略は以下の通りだ。
(1)今後3~10年程度の成長戦略
今後3~10年程度の成長戦略の根幹は、「企業としての成長を確実に達成する。その方法として、射幸心を満たすだけと見られがちなパチンコ・パチスロを映画や遊園地などのアミューズメントに変える」としている。業界のライバルは、手掛ける商品やサービスの領域が異なるため単純に比較はできないが、同戦略により、パチスロ業界内での売上規模で上位5社以内に入ることを目指す。
そのために、「既存事業のシェア拡大」「すそ野を広げる新規事業の育成」「大ヒット商品の企画製造」の3点を柱として打ち出している。既存事業のシェア拡大で事業基盤をさらに盤石にし、パチンコ・パチスロのアミューズメント化という切り口で新規事業とヒット商品を投入し、成長を加速させる。
「既存事業のシェア拡大」に関しては、まず情報システム事業において、中核製品である「ホールの経営支援サービス」を強化する。具体的には、今後3~5年かけて、ホールコンピュータと、そこから取得したデータの分析サービス「C2−SIS」の機能を刷新する。今回の改良により、他社がほぼ追随できない次世代システムになろう。実現にあたっては、2014年3月期以降、総額で数十億円の開発費用を投じる。また、得意とする情報分析力を活かし、ハード系に強いライバルメーカーとの提携も検討している。次世代システムの投入により、ホールコンピュータの市場シェアを現在の40%から50%に伸ばす。制御システム事業では、既存のクライアントを大切にしながら、パチンコ機用の表示ユニット・制御ユニットの契約を拡大していく。これにより、毎年度の予算計画に比べて営業利益が1,000~2,000百万円上振れするような拡大を目指す。
「すそ野を広げる新規事業の育成」で主力となるのはパチスロ台であり、2014年3月期以降、機種の拡大を図る。第二弾の「まじかるすいーとプリズム・ナナ」は、オリジナルキャラクターを採用する戦略を取りヒット商品となったが、今後の新機種に関しては、ストーリー性を重視した内容にしていく方針という。出玉の数だけで楽しむのではなく、パチスロ遊技機そのものにストーリー性のあるコンテンツを組込み、エンターテイメント性を持たせることによって、同社が目指す「アミューズメント化」を実現させていく。パチスロ遊技機に関しては、2013年3月期に事実上ゼロだったシェアを早期に黒字化の目安となる3%に引き上げ、さらに5~10%に引き上げる。そのための開発投資も積極的に行っていく。
「大ヒット商品の企画製造」は、「すそ野を広げる」という戦略と重複する部分がある。パチンコ・パチスロ業界は、ひとつの商品で売上高が100億円を超えるような大ヒット商品が生まれる素地がある。たとえば、北電子の「ジャグラーガールズ」や、大都技研の「秘宝伝~封じられた女神~」といったパチスロ遊技機がそれである。同社も、パチスロ遊技機で大ヒット商品を狙うという目標を掲げる。最低でも10年に1つヒット商品を世に送り出す意向である。CRユニットに関しても、売上高100億円とまではいかないまでも同社の2013年3月期の大幅な増収増益は、大ヒットしたCRユニットの大量受注が大きな要因のひとつだった。今までの経験を活かして、パチスロ機以外でもヒット商品の市場投入を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柄澤邦光)《FA》
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