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ティア Research Memo(5):売上高で7期連続の増収も利益ベースで2期ぶり減益
*17:33JST ティア Research Memo(5):売上高で7期連続の増収も利益ベースで2期ぶり減益
■決算動向
(1)2013年9月期の第2四半期の累計業績
2013年5月10日付けで発表された、ティア<2485>の2013年9月期の第2四半期累計(2012年10月-2013年3月)の業績は、売上高が前年同期比4.8%増の4,559百万円、営業利益が同9.4%減の564百万円、経常利益が同9.9%減の529百万円、四半期純利益が同2.2%減の323百万円となった。売上高は上場来7期連続で増収を確保したものの、営業利益、経常利益、四半期純利益は2期ぶりの減益となった。期初の会社計画と比較すると売上高はやや未達だったものの、利益ベースではそれぞれ上回っており、概ね計画通りの推移であったと言える。
第2四半期累計期間における主な取組みとしては、葬儀単価の維持に対応するため、葬儀付帯品などの提案を行う葬儀アドバイザーを増員したほか、IT戦略として葬儀会館にタブレット端末を導入して業務の効率化を進めた。また、従来まで商社経由で仕入れていた葬儀付帯品(中国からの輸入)などを直接仕入れるよう改めたことで、仕入れコストの低減を進めたほか、葬儀付帯品を各会館に配送する物流センターTLC(ティアロジスティックセンター)を2012年11月に稼働させ、中部エリアの会館を対象に配送を開始、商品原価率の低減にも取り組んだ。
新規出店に関しては、FC店舗を1店舗、岐阜県海津市に出店し、2013年3月末時点の店舗数は直営店が33店舗、FC店舗が30店舗の計63店舗となった。2012年3月末と比較すると直営店で3店舗、FC店で4店舗増加したことになる。
主力の葬祭事業の売上高は前年同期比4.6%増の4,459百万円となった。葬儀単価は同0.9%減の109.5万円と若干下落したが、葬儀件数が同6.3%増の3,549件と拡大し、単価の下落をカバーした格好だ。葬儀件数の増加は新店の寄与分が9割弱を占めるが、既存店においても同0.8%増と堅調に推移した。ただ、葬儀単価の下落等を吸収できず、既存店売上高は同0.3%の減収となっている。一方、FC事業はTLCの稼働に伴いFC会館向けの物品販売を同社から配送することになり、売上高が同17.9%増の99百万円となった。以上から、前年同期比での増収要因は、新規店舗稼働による増収効果が大きい。また、会社計画に対して若干未達となったのは、既存店、新規店ともに計画を下回ったことによる。
一方、営業利益に関しては期初段階で既に減益を計画していたが、これは営業強化のため広告宣伝費や人件費など販管費を前年同期比で189百万円増加するとみていたためだ。ただ、実際の増加幅は人件費、広告宣伝費ともに小幅に留まったことで、営業利益は計画比で上回る結果となった。
なお、原価率に関してみると64.3%と前年同期並みの水準で推移した。ただ、内訳構成比としては商品原価率が41.2%と低下する一方で、労務費率や雑費率が若干増加している。商品原価率の改善はTLC稼働や、仕入ルートを商社経由から直接仕入れに変更したこと、商品単価の見直しなどを進めた効果が大きく、今後も更なる改善が見込まれる。一方で、TLC稼働に伴い人件費や経費など固定費の増加によって労務費率、雑費率が若干上昇する結果となっている。こちらも売上高が拡大していけば徐々に低下していくものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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