ソルクシーズ Research Memo(3):金融・情報・基盤分野などのシステム開発に専門特化

2013年7月2日 18:20

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記事提供元:フィスコ


*18:21JST ソルクシーズ Research Memo(3):金融・情報・基盤分野などのシステム開発に専門特化

■会社概要

(2)事業概要

ソルクシーズ<4284>グループは金融・情報・基盤分野などのシステム開発に専門特化しており、生活や企業のシステムを支えるインフラをワンストップで構築・運用している。

下図のように、ソルクシーズ本体と10の子会社で構成されている。従前は買収した企業を本体に吸収していたが、社風の違う企業がひとつの組織のなかで効率的に運営され難いこともあり、買収先の企業を存続させて運営する方針に切り替えた。独立採算ということで、存続の条件については3年で累積損失を一掃するという一定のハードルがある。

また、下図でも分類されている通り、同社においてはSIビジネス、ストック型ビジネスという分類を採っている。非常に単純化すれば、ストック型ビジネスは一度受注をすると毎年利用料が得られるビジネスである。SIビジネスから得られるフィーがシステム構築1回だけで終わるのに対し、継続して安定した収益を得られる点に特長がある。SIビジネスでは上流のコンサルティングから開発・運用、ひいてはネットワークまわりまでを一貫して提供している。特に金融分野で評価が高い。

ストック型ビジネスでは専門特化で利益率の高い企業も多い。ノイマンは自動車教習所向けのデジタル教科書、3Dドライブ学習などを搭載したeラーニングシステム「MUSASI(ムサシ)」の開発を手がけている。同システムの国内シェアは60%強と非常に高い。そのノウハウを生かして学習塾と提携し、6月より課金を開始する個別学習塾向けのeラーニングシステム「KOJIRO(コジロー)」を発売している。また、今後の注力分野としての索路克(杭州)信息科技有限公司では、中国でデジタルサイネージを展開しており、電子棚札の事業にも進出した。更に、クラウドSaaSにも本格対応するなど、注目分野が多い。

ただし、決算書等での分類はソフトウェア開発事業、デジタルサイネージ事業の2通りになる。なお、デジタルサイネージの主力商品はショーウィンドウに特殊なシートを張るだけで、ウィンドウ越しに店内に液晶モニターを設置、外からお客がウィンドウに触れるだけで液晶モニターを操作できるという「Touch ACT!(タッチアクト)」だ。顧客がシートに触れる事で電気容量の違いをウィンドウに張った特殊シートが感知し、液晶モニターに伝えるという仕組みである。用途としては、不動産業が挙げられる。不動産の物件情報などはショーウィンドウに紙で貼ったりしていたが、その手間がいらなくなる。顧客が自分で情報を“検索”するようになるため、契約率の向上効果も期待できる。

グループ全体に占めるSIビジネスとストック型ビジネスの規模は、2012年12月期をもとにすると、SIビジネスがグループ全体の売上の約85%を占め、ストックビジネスを含めたソリューションビジネスが約10%を占める。残りの5%は国内及び中国で展開しているデジタルサイネージ(電子広告)事業という構図になる。売上総利益では、SIビジネスがグループ全体の80%、ストック型ビジネスが20%となっている。ストック型ビジネスの利益率が高いことが分かる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト柄澤邦光)《FA》

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