週刊ダイヤモンド今週号より~日産の“踊り場” ゴーン拡大路線に黄色信号

2013年7月1日 08:05

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記事提供元:フィスコ


*08:05JST 週刊ダイヤモンド今週号より~日産の“踊り場” ゴーン拡大路線に黄色信号
13年前の来日以降、強力なリーダーシップで日産自動車<7201>を再建へと導いたカルロス・ゴーン社長。しかしここにきて、日産は“踊り場”を迎えています。ゴーン社長は再び同社を成長軌道へと導くことができるのか——今週号の特集では、中国・日本市場の失速、エコカー戦略の修正、マネジメント問題の3つの視点から日産の現状と今後を検証しています。

ゴーン社長の拡大路線が直面する第1のハードルは、中国や日本での販売の失速。うち中国では、サービスの強化によって尖閣問題の打撃からは回復を見せているものの、今後は市場の成長鈍化が懸念されています。そのため、同社では“巡航速度”の市場拡大にマッチした戦略を組み立てる構えで、それぞれの地域に合った品ぞろえ、アプローチを実施する方針です。

また、お膝元の日本でも、2012年度には販売台数で2位から5位へと転落。タイの洪水発生以降、相対的に供給が追いついておらず、市場の要求に対して商品投入が遅れたことが響きました。そうした中で同社が巻き返し策の第1弾と位置付けるのが、三菱自動車<7211>との協業による軽自動車への本格参戦。販売動向次第で、軽自動車を自ら生産するのか否か検討する考えです。

そして、第2、第3のハードルは電気自動車(EV)の販売不振と“ルノーの呪縛”。うちパートナーであるルノーとの関係については、その業績悪化により両社の均衡が崩れつつあるといいます。また、ゴーン政権の長期化によって人事に対する不満も渦巻いているとか。商品・販売戦略以上に、最高意思決定機関(ECメンバー)の人事硬直化が日産再浮上の足かせになりかねないと、ダイヤモンド誌では指摘しています。《RS》

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