DVx Research Memo(8):潜在患者の増加とエキシマレーザの拡販で中期も安定成長へ

2013年6月28日 20:44

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記事提供元:フィスコ


*20:44JST DVx Research Memo(8):潜在患者の増加とエキシマレーザの拡販で中期も安定成長へ

■中期見通し

2015年3月期以降の業績に関しても、安定成長が続く可能性が高い。その背景としては大きく2つある。1つ目は、ディーブイエックス<3079>が取り扱う循環器系の医療機器が必要となる対象患者は、患者全体の75%超を占める65歳以上の高齢者であり、今後も国内の高齢者人口が年率2%のペースで2020年度まで拡大すると予見されていること。2つ目は、高齢者全体の約2%にあたる約58万人(全年齢の人口では約100万人と推計)が不整脈を抱えているとされているが、そのうち心筋焼灼術などの手術による治療が行われているのが年間で約3.6万症例しかないことである。

不整脈を抱えている患者のうち、治療代が高いために投薬治療のみで済ませている患者もまだ相当数にのぼるとみられる。こうした患者は、診療報酬改定により治療代等が安くなればICDやCRT-Dなどの新規需要先として見込まれることになる。また、施術を行う医師が不足していることも現状の医療業界の課題としてあり、こうした医師の増加によっても対象機器の需要が拡大していくものと思われる。

同社は今後、地方の顧客開拓を強化していく方針で、今後も年間2ヶ所前後のペースで拠点数を増やしていく考えだ。地方においては不整脈に関しての専門的な技術や医療機器に対する知識を持った営業マンは少ないため、同社の特徴である「営業提案力」が新規顧客開拓にあたっての強みになるものと考えられる。

ちなみに、同社のエリア別売上構成比は、関東圏が依然として90%以上となっている。焼灼術の症例件数でみると、全国に占める関東圏のシェアは約38%となっており、関東圏以外における開拓余地はまだまだ大きいと言えよう。不整脈事業における国内市場シェアは2013年3月期で約17%と年々上昇傾向にある。関東圏での市場シェアが37~38%程度であることから、もう一段の上昇余地があると考えられる。

一方、虚血事業に関しては、主力製品の「ACIST」関連は国内での普及がほぼ一巡していることから、今後の大きな成長は見込みづらいものの、前述したように2013年3月期より本格的な導入が始まったエキシマレーザ血管形成システム関連の成長が期待される。導入施設数は今期末で50施設を見込むが、潜在的には350施設までの導入が見込まれるためだ。適用症例の拡大も進めていく方針であり、装置本体の売上増に加えて消耗品の売上増も見込まれ、中長期的な拡大が期待できよう。

なお、虚血事業においては今後も「Only One」の製品を発掘し、国内で流通させることを目的に、マーケティング部門や薬事品質保証部門の強化を進めていく方針だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《SY》

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