DVx Research Memo(7):虚血事業ではエキシマレーザ販売台数の大幅増を見込む

2013年6月28日 20:43

印刷

記事提供元:フィスコ


*20:43JST DVx Research Memo(7):虚血事業ではエキシマレーザ販売台数の大幅増を見込む

■決算動向

セグメント別の見通しは以下の通り。

○不整脈事業

不整脈事業の2014年3月期の見通しは、売上高で前期比7.8%増の20,294百万円としている。保険償還価格改定の影響がなくなるため、数量増が売上増にほぼ直結する格好となる。また、前期に開拓した新規顧客での売上拡大を進めるほか、ディーブイエックス<3079>では今期においても地方拠点などで更なる新規顧客の開拓を進めていき、着実に市場シェアの拡大を進めていく戦略だ。


○虚血事業

虚血事業の2014年3月期の見通しは、売上高で前期比9.0%増の3,791百万円としている。「ACIST」のリプレース需要が継続するほか、コロナリーカテーテルの普及拡大により、エキシマレーザの販売台数を前期の9台から20台へと大幅増で見込んでいる。エキシマレーザの装置本体は1台約30百万円することから300百万円強の増収効果が期待されるほか、消耗品であるカテーテルの売上増も期待される。なお、事業所として2013年4月に名古屋出張所を開設しており、同エリアにおける代理店販売も強化していく。

エキシマレーザの導入施設は、計画通り販売が進めば全国で50施設に拡大することになる。ただ、導入対象となる医療施設は全国で350ヶ所あるとみられており、競合機器メーカーもでてきていないことから、最大で残り300台のエキシマレーザの需要が見込めることになる。ただ、まだ同装置を扱える医師の数が圧倒的に少なく、現在は講習会を各地で開いて扱える医師の数を増やしていく段階にある。扱えるようになるには、ベテランの医師が最低でも2症例は立ち会う必要があるため、一気に普及が進むとは言えないまでも、今後も着実に普及拡大が進む可能性は高い。というのも、エキシマレーザによるコロナリーカテーテル手術が、「急性心筋梗塞」患者に有効とのレポートが出てきているためだ。

急性心筋梗塞は、発症すれば致死率が高いとされている。現在の治療法は、バルーンカテーテルで冠動脈の詰まっているところを広げてやり、ステントで血流を保持する方法が一般的である。しかし同術式の場合、動脈が詰まる原因となった血栓を事前に溶解するための薬剤を投入後にバルーンカテーテルで血管を膨らませるといった工程となるため、時間がかかる。一方、エキシマレーザでは、エキシマ光線で血栓を溶かしながらカテーテルを患部まで移動させることが可能なため、時間の短縮が図れるメリットがある。急性心筋梗塞では治療に一分一秒を争うケースが多いため、エキシマレーザによる治療法が普及する可能性は十分あると言える。同症例におけるバルーンカテーテルとステントの国内市場規模は年間で600億円と大きいだけに、今後の動向が注目されよう。


○その他

その他事業の2014年3月期の見通しは、売上高で前期比55.3%増の876百万円を見込んでいる。売上増を見込んでいるのは、脳外科関連の医療材料や手術用品が中心となる。同商材は3年前に静岡の医療商社であるメディカルプロジェクトから買収した代理店事業で、買収から3年が経過し、同分野も販売強化をしていく方針としている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《SY》

関連記事