3DマトリックスResearch Memo(3):今期は止血材の国内での販売承認の取得時期が最大の焦点

2013年6月28日 16:35

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記事提供元:フィスコ


*16:36JST 3DマトリックスResearch Memo(3):今期は止血材の国内での販売承認の取得時期が最大の焦点

■決算概要

(2)2014年4月期業績見通し

2014年4月期の業績は売上高が4,178百万円、営業利益が1,658百万円、経常利益が1,646百万円、当期純利益が1,491百万円と急拡大を会社側では計画している。止血材の販売承認取得により、マイルストーン収益や製品売上の計上を見込んでいるのが主因だ。費用面では、欧米での止血材開発費用(治験開始)の増加により研究開発費が増加するほか、販売管理費用も海外での事業拡大に伴う人件費の増加(約10名増加)などを見込んでいる。ただ、費用面に関しては前回同様、保守的に予算を組んでいるものとみられる。

2014年4月期の業績見通しにおいても、止血材の国内での製造販売承認の取得時期が最大の焦点であることに変わりない。会社計画では、2013年上期までに承認を得た後に保険収載申請を出し、申請後3カ月程度で収載価格の決定を予定しており、同時に提携先(扶桑薬品、科研製薬)からの販売が開始されることが前提となっている。なお、スリー・ディー・マトリックス<7777>から扶桑薬品への出荷時期は、製造販売承認を取得次第可能となる。マイルストーン収益に関しては承認取得の時期によって変わってくるため、四半期業績を見るうえではこうした点も留意する必要があろう。
売上高の内訳としては、止血材売上で1,600百万円(国内のみ)、マイルストーン収益や契約一時金で2,500百万円程度を見込んでいる。2,500百万円の内訳としては海外で1,000百万円程度を見込んでおり、そのうちの大半は欧米での契約一時金収入としている。また、製造販売承認の取得に伴うアジア提携先からのマイルストーン収益も見込まれる。5月にインドネシアでの販売パートナー契約を結んでいるが、金額としては以前、販売契約を結んだ韓国企業と同程度の水準が見込まれることから、100百万円程度と推定される。

止血材に関する欧米企業との販売パートナー契約は第3Q~第4Qでの締結を目指している。現在、欧米それぞれ大手企業数社とコンタクトととっている段階だ。米国ではIDEの申請認可が今秋頃に下りる見通しとなっており、治験がスタートして症例実績がでるタイミングでの契約締結を想定している。また、欧州においてもCEマークが9~10月頃には取得できそうで。また今回、新たに中国での事業計画も示された。現在、CRO(医薬品開発業務受託機関)と共同で治験開始に向けた準備を行っている段階で、2017年4月期の上市を目標としている。中国市場に関しては今後、子会社を通じて展開していく方針だ。

なお、その他の開発パイプラインに関する進捗状況は、歯槽骨再建材に関しては米国において治験データの最終結果をまとめている段階で、今期中にFDAとの申請協議を行う予定で2015年4月期中の上市を目標としている。粘膜隆起材に関しては国内での治験計画の申請準備中で、今期中の治験開始を予定しており、製品の上市は2016年4月期を目標としている。血管塞栓材においては基礎試験を終えており、今期中に前臨床試験を終える計画だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《SY》

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