週刊ダイヤモンド今週号より~「日揮」が描くエンジニアリング事業の進化

2013年6月24日 08:01

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記事提供元:フィスコ

*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~「日揮」が描くエンジニアリング事業の進化
今年1月に起きたアルジェリア人質事件で、世間の認知度が急上昇した専門エンジニアリング会社の日揮<1963>。もとより石油・天然ガスの分野では、日本よりも海外で知られる存在ですが、彼らのビジネス内容についてはよく知られていません。実は、世界情勢に振り回される業態でありながら、過去10年以上“右肩上がり”の成長を維持しています。今週号の特集では、日揮のその強さの秘密に迫っています。

ダイヤモンド誌ではまず、エンジニアリング専業の実力の高さと豊富な実績を指摘しています。日揮はエンジニアリングの中でも「EPC事業」、すなわちEngineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設)に特化してきました。自ら設備を持つメーカー系のエンジニアリング会社とは違い、日揮は自前で育てた人材とEPCの遂行能力だけで事業を請け負う“技術者集団”だと言えます。

また、日揮は国内のプラント建設需要が頭打ちとなった60年代前半以降に海外へと進出。市場開拓で出遅れた分、「追加費用はいらない」という欧米企業が敬遠するランプサム契約(定額一括請負方式)を売りに次々と仕事を獲得し、実績と信頼につなげていきました。同社が現在までに手掛けたプロジェクトは、世界70カ国、累計2万件に上ります。

次に、EPC事業の遂行能力を核とした事業領域の拡大が、日揮の発展につながっているといいます。応用範囲の広いエンジニアリングのノウハウは水平展開が可能。石油・天然ガスのイメージの強い同社ですが、国内の医療分野でも多数の実績があり、80年代に始めた病院の建設プロジェクトは累計で300件に達しました。

2005年以降には、「自らはEPC事業を手掛けない投資ビジネス」をスタート。EPC事業の枠を飛び出し、必要に応じて事業のパートナーとして運営にも参画するという“2つの立場を兼ねる企業”を目指しています。日揮が目標とするのは、スーパー請負企業ではなく、当事者として顧客の未来づくりに参画する仕事だと、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》

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