1970年に登場したDECのPDP-11、カナダの原子力発電所でまだ現役で使われている

2013年6月21日 14:20

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 カナダの原子力発電所では、驚くべきことに1970年に登場したDECのミニコンピュータ「PDP-11」がまだ現役で動いているという(The Register本家/.)。

 このPDP-11は、GE製の原子力発電プラントにあるロボットの電力制御を行っているそうだ。しかも原子力産業は、2050年までこの16ビットマシンを維持運用する計画だという。ただし、あまりに長い間運用期間であるため、PDP-11の保守に必要なプログラマーの確保に苦戦しているようだ。

 保守を行っているGE Hitachi Energy Canada側は、過去に求人サイト上で募集広告を出したこともあるという。現在は取り下げられているが、Googleのキャッシュには残っている。内容は原子力発電所のPDP-11ベースのロボット制御プログラムのための設計、実装およびテスト。PDP-11アセンブリレベルのソフトウェアの設計と実装における長年の経験が必要用件として上げられている。しかし、GE Hitachi Energy Canadaの担当者であるらしいChris Isselさんはこうした一般公募では集まらないと悟ったようで、現在はvintage-computer.comのフォーラムで1970年代の技術者を募集しているという。

 # 壊れたときの保守部品もいっぱいあるのかな

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