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大研医器 Research Memo(3):国内シェア約70%と独壇場
*17:53JST 大研医器 Research Memo(3):国内シェア約70%と独壇場
■事業概要
(1)フィットフィックス関連(真空吸引器)
売上高の60%強を占めるフィットフィックス関連の主な製品には、「フィットフィックス」「キューインポット」がある。
「フィットフィックス」は同社が1990年に業界で初めて開発したもので、手術中に出る血液・体液等の排液を吸引し、密閉容器内で凝固するプラスチック製の凝固剤一体型吸引器である。従来の吸引器はガラス瓶でできており、洗浄後に再利用するなど、血液暴露による感染症のリスクがあったが、大研医器<7775>の開発した「フィットフィックス」は排液による感染リスクを除去し、看護士の負担を大幅に軽減することに繋がった。国内市場シェアは約70%と安定している。
「キューインポット」は病棟で入院患者の痰など比較的排液量が少ないものを吸引する吸引器のこと。吸引器内に取り付けられた使い捨て型のライナー(袋)に吸引し、凝固した排液をライナーごと焼却処分にする。このため、本体の吸引器をいかに病棟に設置していけるかが成長の鍵を握っている。
現在、国内市場でみると病棟等での吸引器の設置場所は全国で約30万ヶ所あり、このうち60%強がガラス瓶を利用しているとみられている。同社の累積設置台数は2013年3月期末で6.6万台まで拡大しており、設置台数ベースでみた市場シェアは25%となる。ただ、同社がベンチマークする300床以上の病院に限れば約55%のシェアを獲得しており高い認知度を形成してきている。これらを背景に、設置台数は今後も拡大傾向にあり、また、感染防止などの衛生面や利便性の面から判断すると、いずれ「フィットフィックス」と同様、ガラス製(洗浄後、再利用)からプラスチック製(ライナーによる使い捨て)に置き換わっていくのは確実とみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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