大研医器 Research Memo(1):7期連続の増収経常増益、過去最高も更新

2013年6月21日 17:38

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記事提供元:フィスコ


*17:38JST 大研医器 Research Memo(1):7期連続の増収経常増益、過去最高も更新

大研医器<7775>は、病院内で使用する吸引器(フィットフィックス関連)、加圧式医薬品注入器(シリンジェクター関連)で国内トップシェアを持つ研究開発型医療機器メーカー。ユーザーの利便性向上に役立つ独創的な開発力が強みで、収益性の高いディスポーザブル(使い捨て)製品を主軸に高成長を続けている。

2013年3月期の業績は売上高が前期比8.5%増、経常利益が同23.2%増と7期連続で増収経常増益、過去最高を更新した。病棟用吸引器としてシェアを拡大中のキューインポットやPCA装置付きシリンジェクターなど同社の注力製品が揃って大幅増収と好調に推移したことが主因である。一方、利益面では海外生産拡大などによるコスト低減効果も寄与した格好となった。

2014年3月期もキューインポット、PCA装置付きシリンジェクターの成長持続によって売上高は前期比6.4%増、経常利益は同4.0%増と8期連続増収経常増益を見込む。利益率が若干低下するが、これは営業体制強化のため4月に埼玉、金沢に営業拠点を新設したほか、新製品開発強化のため新たに社長直轄組織として研究部を立ち上げるなど、開発費が前期より100百万円程度増加するためだ。

注目される新製品開発としては、肺炎起因菌を即時に判定する検査システムがある。現在、起因菌の特定まで3日~1週間かかるものを15分程度で判別できるシステムで、東京医科大学と共同で開発を進めている。起因菌の特定に時間がかかり症状が悪化する患者様も多いだけに、潜在需要は国内だけでも大きいと言える。さらに、血漿分画製剤のグローバルリーダーであるCSLベーリング株式会社が研究開発中の皮下注射用免疫グロブリン製剤に対応可能なシリンジェクターも開発中である。こちらは、現在PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に製造販売承認申請を行っており、早ければ今期にも認可が下りる見通しで、市場規模は1,500百万円程度を想定している。現在製造販売承認申請中の咽頭冷却装置などを含めてこれら新製品群が売上に寄与し始めれば、同社業績も成長スピードが更に加速されていくものと予想される。

株主還元策では配当性向40%をひとつの目安としており、2014年3月期は前期比1円増配の22.5円と連続増配を計画している。また、株主優待制度(3月末時点の株主にクオカード1,000円分贈呈)、中間配当(9月末株主対象)も今回新たに導入した。収益成長余力が大きいだけでなく、株主還元にも積極的な企業として注目されよう。なお、6月末株主に対して1対2の株式分割を行う予定。


★Check Point

・フィットフィックス関連では国内シェア約70%と独壇場
・ネットキャッシュは13年3月期でプラスに転じ実質無借金に
・今期より機動的な配当還元を実施するため中間配当を導入


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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