アジア金融市場が惨状:1990年代後半のアジア通貨危機の再来は避けられるか

2013年6月20日 11:07

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記事提供元:フィスコ


*11:07JST アジア金融市場が惨状:1990年代後半のアジア通貨危機の再来は避けられるか
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和第3弾(QE3)の早期縮小の可能性を示唆したことで、新興国市場から外国人による資本引き揚げが加速している。きょう20日のアジア株式相場では韓国や香港、台湾市場がマドを空けた下落で寄り付いたほか、韓国ウォンが対米ドルで急落。

さらに英銀HSBCが発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を大きく下回る48.3で着地し、米国と中国から発された悪材料で売りが売りを呼ぶ商状になっている。

一方、米QE3の縮小に伴う新興国通貨の急落について、専門家からは1990年代後半のアジア通貨危機ほどの騒ぎにはならないとの見方が出ている。アジア各国・地域の経済ファンダメンタルズ(基礎的要因)が90年代と比べて堅固になっているほか、潤沢な外貨準備高が介入による為替相場下支えに投入されるとの見通しが背景。

また、利下げ見送りなど資本流入推進・流出阻止を促す金融政策が見込まれるほか、インドでは特に海外直接投資(FDI)規制の緩和などの政策にも期待しやすい土壌になっている。報道によると、FDI規制の抜本改革を討議する特命閣僚委員会(EGoM)が新設され、チダムバラム財務相が委員長に就任する見込みだという。《RS》

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