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注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、三井住友FG、第一中央汽船など
*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、三井住友FG、第一中央汽船など
ソフトバンク<9984>:5440円(前日比+200円)
堅調。ディッシュがスプリント買収からの事実上撤退を宣言、同社のスプリント買収が大きく前進と伝わっている。ディッシュ側では今後、クリアワイヤのTOBに資源を集中していくもよう。もともと、スプリントの買収に関しては優位性を保っていたとみられるが、ひとまずは安心感が先行する状況になっているようだ。ただ、クリアワイヤが保有する周波数の確保が大きな焦点であり、ディッシュとの周波数の取り合いに対する不透明感は今後も残ることになる。
三井住友FG<8316>:4195円(同+165円)
メガバンクの中でも強い動きが目立つ。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を4300円から5100円に引き上げている。資金利益が他行比で健闘していること、相対的に劣後していた手数料収益のモメンタムが改善してきていることなどから、他行比でも大きい業績予想の上方修正を行っている。なお、本日は米国株高、海外投資家の資金流入観測などを背景に、メガバンクは総じてしっかりの展開へ。
第一中央汽船<9132>:112円(同+12円)
急伸。本日は海運株が業種別上昇率のトップ、バルチック指数が4%の上昇となり、前日に続く上昇となっている。アジア欧州航路のビック3がネットワークを組むことで、船舶の供給過剰状態が緩和されるとの期待なども、バルチック指数上昇の背景のもよう。中小型海運株の中では、バルチック指数との連動性が高いとされる同社に関心が向かいやすいようだ。
トクヤマ<4043>:331円(同+10円)
反発。ドイツのシリコンメーカーであるワッカーケミが上昇、ポリシリコン価格は底打ちを探る状況にあるが、市場が再度成長しており需給は均衡、価格は下期に再度上昇する可能性との見方などを示したようだ。国内の関連銘柄の一角として、同社には連想買いが波及する展開のもよう。
カカクコム<2371>:3105円(同+156円)
買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2100円から3500円に引き上げている。当面は価格.comと食べログの両輪でEコマース市場の平均成長率を上回る成長が見込めると評価。構造的な競争力の高さを再評価すべき局面としている。本日は投資判断格上げの動きも数少なく、より関心も高まる状況のようだ。
ポールHD<3657>:2586円(同+71円)
反発。前日には上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は7.7億円から10.1億円に上方修正、ソーシャルゲーム市場やアミューズメント機器市場が好況であり、デバッグ・検証業務の受注が増加しているもよう。上振れの可能性は高かったとみられるが、ゲーム関連が賑わう中でストレートに手掛かり材料視される格好に。
リソー教育<4714>:8810円(同-770円)
急落。前日には公募・売出の実施を発表している。株式価値の希薄化懸念、目先の需給懸念などが先行する状況のようだ。公募・売出の合計株数は、自己株式を除いた発行済み株式数の14.6%の水準。本社など新設のための土地取得、新教室開設資金などに調達資金を充当するもよう。
メディシノバ<4875>:315円(同+80円)
ストップ高。サンディエゴで行われている米国薬物依存問題学会の第75回年会において、「MN-166(イブジラスト)」のメタンフェタミン依存症治療を適応とするフェーズ1b臨床試験の結果として、安全性に関するポジティブなデータが発表されたことが好材料視されている。今回の結果は、臨床試験をフェーズ2に進捗させる根拠となるものとしており、開発の進展に期待感が高まっている。
3Dマトリックス<7777>:5800円(同+110円)
買い先行。一部で、アミノ酸から作製した有効成分のペプチドを用いて、擦り傷や切り傷の治療材を開発すると報じられたことが材料視されている。創傷治癒材候補「TDM-511」は、人体の構成成分である3種のアミノ酸をもとに人工的に作ったペプチド。臨床試験を実施せずに販売承認申請ができる制度の活用を検討しており、2016年までに米国で発売を目指すとも伝わっており関心が高まっている。
MDNT<2370>:75400円(同-6500円)
大幅反落。同社やナノキャリア<4571>、コスモ・バイオ<3386>など、バイオ関連株が総じて軟調。バイオ関連株は、26日に上場するリプロセル<4978>の人気化期待を背景に直近で上昇が目立っていたが、米FOMCを前に手仕舞い売りも出やすい状況となっている。また、今週末にかけてはリプロセルの上場に向けて換金売りが出るとの懸念も先行しているようだ。なお、日経平均は200円超の上昇となっているのに対して、マザーズ指数は逆行安へ。
楽天<4755>:1251円(同+26円)
大幅続伸。クレディ・スイスが投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1200円から1400円へと引き上げたことが好感されている。国内Eコマース市場は、競争激化・利便性向上により、成長率が再加速との見方を継続。金融はカード・証券共に好調で、カードはインターネットとの親和性も高く、ショッピング取扱高と共に成長軌道に乗っており、継続性が高いと判断している。《KO》
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