日触媒 今期は姫路製造所の稼動再開を背景に増収増益へ

2013年6月19日 10:19

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記事提供元:フィスコ


*10:19JST 日触媒---今期は姫路製造所の稼動再開を背景に増収増益へ

日本触媒<4114>は自社開発の触媒技術を核に事業を拡大する化学会社。酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒などを手掛ける。紙おむつに使われる高吸水性樹脂では世界第1位、アクリル酸は世界第3位のシェアを誇る。「テクノロジー(技術)」を通じて「アメニティ(豊かさ)」を提供するという企業理念「テクノアメニティ」のもと、グローバルに活動している。

2013年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比16.0%減の2695億円、営業利益が同67.7%減の100億円と減収、営業減益決算に。2012年9月29日に姫路製造所で爆発・火災事故が発生。姫路製造所および隣接する関係会社の全プラントが停止したことが大きく影響した。

セグメント別では、基礎化学品事業は、姫路製造所事故の影響により販売数量が大幅に減少したほか、前年度の市況高騰の反動で販売価格が下落したこともあり、売上高は前年度比16.6%減の1139億円に。機能性化学品事業は、円安進展で海外子会社を中心に価格は上昇した高吸水性樹脂だが、姫路製造所事故の影響により販売数量が大幅に減少したため、売上高が同14.8%減の1370億円になった。環境・触媒事業も減収となった。

2014年3月期通期の業績予想は、売上高は前年比11.3%増の3000億円、営業利益は同49.5%増の150億円と増収、営業増益を見込んでいる(為替レートは90円/米ドル、115円/ユーロ、ナフサ価格は65,000円/キロリットルの前提)。姫路製造所のアクリル酸製造設備の一部が、6月中旬に8ヶ月ぶりに再稼動、販売数量の回復が見込まれている。なお、化学工業界は中国経済の減速や国内市場の低迷、欧州危機の再燃懸念などから、予断を許さない状況が続くと予想している。《FA》

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