【相場熟者が答える投資相談】国際石油開発帝石を50万円で2株保、見通しを

2013年6月16日 18:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 国際石油開発帝石 <1605> を50万円で2株持っています。今後の見通しと対処方向をよろしくお願いします。

■原油市況低迷だが、PERなど指標は割安で下値圏、持続で

  【答え】 6月14日は、1500円高の41万6500円と4営業日ぶりに反発しています。13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸したことを好感した買いが入りました。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近7月物が前日比0.81ドル高の1バレル96.69ドルで取引を終了。5月の米小売売上高が市場予想以上に伸びたほか、週間の米新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少し、米経済指標の改善を好感し、原油の需要増加を期待され、一時96.92ドルと買われ5月21日以来、約3週間ぶりの高値水準に推移したことを受けたもの。

  足元の業績、油価(ブレント)を、通期平均で1バレル100米ドル、為替レートを、1米ドル95円を前提に算出し、今3月期売上高は1兆2090億円(前期比0.6%減)、営業利益は5940億円(同14.3%減)、経常利益は6150億円(同14.4%減)、純利益は1370億円(同25.1%減)と減益見通し。年間配当は3609円(9月中間期3600円、9月末に400分割を実施するため3月期末は9円)を予想しています。

  株価は、原油市況の低迷を受け、3月15日につけた年初来の高値54万2000円から2012年7月安値41万8500円を下回り6月7日に年初来の安値41万1500円まで調整し、もみ合いとなっています。今期予想PER11倍台・PBR0.61倍と割安感があり、値ごろ感は出始めています。中国や欧州などで景気減速懸念が強まっており、現時点では原油市況が大きく反転する気配は見られませんが、北米でのシェールガス開発、豪州やインドネシアでのLNG開発など期待材料を内包していますので、40万円前後が底値になると予想されます。余裕があれば、中長期的な視点で、買い増しもと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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