メディシス Research Memo(1):医薬品ネットワーク加盟件数拡大で最高益へ

2013年6月13日 18:21

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記事提供元:フィスコ


*18:21JST メディシス Research Memo(1):医薬品ネットワーク加盟件数拡大で最高益へ

メディカルシステムネットワーク<4350>は、中小調剤薬局向けの医薬品等ネットワーク事業と調剤薬局事業が二本柱。医薬品ネットワーク加盟件数は1,000件を超え、順調に拡大中。調剤薬局事業もM&Aを活用しながら拡大中で、10年後に連結売上高で3,000億円規模を目指す。

2013年3月期の連結業績は医薬品ネットワーク加盟件数の拡大、並びに調剤薬局事業における新規出店、M&Aの効果等により、売上高は前年同期(2012年3月期より決算期を9月から3月に変更したため、2011年4月-2012年3月の期間)比11.9%増の54,827百万円となった。一方、利益面では調剤薬局事業における既存店の売上減少や、M&Aによる統合費用が響いたことで同16.2%減の2,046百万円にとどまった。

2014年3月期は、医薬品ネットワーク加盟件数が前期比217店舗増の1,250件と順調に拡大する見通しであるほか、調剤薬局事業の売上回復並びにM&Aの効果などにより、売上高は前期比15.2%増の63,164百万円、営業利益は増収効果に加えて調剤薬局子会社の集約に伴う間接コストの削減効果により、同18.8%増の2,432百万円と2011年9月期以来の最高益更新を見込む。

調剤薬局は全国で5.4万店舗あり、このうちネットワーク事業の顧客対象となる中小規模の薬局は4万店舗にのぼる。同社のネットワークシステムを導入することで、顧客は収益性改善が期待できること、競合他社がないことなどから、同事業の成長余地は依然大きいと言える。また、調剤薬局事業においても、首都圏、愛知、京阪神エリアにおいてM&Aを活用したドミナント戦略を継続していく方針であり、中長期的に安定した業績拡大が見込めよう。


★Check Point

・医薬品卸と薬局間の流通システムでビジネスモデルを創出
・新規出店、M&Aによる増収効果で2013年3月期の売上高は2ケタ増収
・積極的なM&Aで10年後の売上高は3,000億円規模が視野


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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